2019.02.18
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SNS映え確実! かんたん&アートな「ピクニックごはん」5
気温も落ち着き、過ごしやすい季節になってきました。天気の良い日は、お弁当を持ってピクニックへ出かけてみるのはいかがでしょうか?さわやかな青空のもと、家族や友人たちと和やかにおしゃべりを楽しみながら味わう食事は、格別のおいしさです。今回は、楽しいピクニックのランチタイムをさらに盛り上げてくれる、フォトジェニックなメニューをご紹介します。教えてくれたのは、アートディレクターの堀出 隼さんと、料理家の堀出美沙さんご夫婦によるケータリングユニット・holidayのおふたり。テーブルコーディネートにもアイデアが満載で、思わずSNSにアップしたくなる料理がそろいます。ぜひお試しください! Recipe 1バゲットを丸ごと1本使ったなが〜いサンドイッチ「バゲットに入れた切れ目に沿って、2種類の異なる具材を並行に挟むことで、華やかなサンドイッチに! スライスする前の、ドーンと迫力あるサンドイッチの全景はもちろん、分厚くカットしたサンドイッチを持つパパと、薄切りカットのサンドイッチを持つお子さんの手元を、並べて写真に撮るのも絵になりますよ」(隼さん) 材料(長さ50cmのバゲット1本分)バゲット(バタール)……1本 <BLT>溶かしバター……適量グリーンリーフ(レタス)……5枚トマト……中1個分スライスベーコン……6枚 <ツナアボカド>ツナ缶……中1個アボカド……2個マヨネーズ……80gたまねぎ(みじん切りしたもの)……1/2個 ブラックペッパー……適量 つくり方(1) バゲットの中心を3cmほどあけ、両側に具材を挟むための切れ目をタテに2本入れる。(2)片方の切れ目に溶かしバターを塗り、グリーンリーフ、スライスしたトマト、フライパンで両面を軽く焼いたスライスベーコンを挟む。(3)もう片方の切れ目には<ツナアボカド>の材料を混ぜ合わせたものを挟む。(4)仕上げに、お好みでブラックペッパーを振りかける。 飾り付け<装飾用材料>オーブンペーパー(ワックスペーパー)……60cm四方のもの薄葉紙や包装紙などのラッピングペーパー……適量麻ひもやリボンなど……適量サンドイッチをオーブンペーパーでくるみ、その上からお好みのラッピングペーパーで包んで、麻ひもやリボンで先端を結ぶ。 ★Point サンドイッチは切らず丸ごとラッピングする「『これなーんだ?』と、ビッグで重量感ある包みを差し出し、お子さんや友人をビックリさせるラッピングで仕上げましょう。切り分けるときは、裂けそうなくらい大きな口を開け、ほおばるくらいの“大口カット”に。サンドイッチにかぶりつく様子はシャッターチャンスですよ!」(美沙さん) Recipe 2「これボクの!私の!」を間違えない簡単アートマイカップ式!鶏唐揚げ&グリル野菜「ピクニックやパーティのとき、自分が使っていたカップやお皿がどこにいったかわからなくなること、ありますよね? あらかじめ自分の名前を書いておくのもいいのですが、例えば、その日の主要な遊びなどテーマを決め、各自でカップに絵を描いてみましょう。さまざまなイラストの入ったカップが並ぶことで、華やかな空間を演出できます」(隼さん) 材料(4人分)<鶏から揚げ>鶏もも肉……2枚(約700g) <調味料>塩……小さじ2しょうが(すりおろしたもの)……大さじ1乾燥バジル……大さじ1 小麦粉……大さじ6片栗粉……大さじ3揚げ油……適量 <グリル野菜>かぼちゃ……1/8個ヤングコーン……5本オクラ……5本赤パプリカ……1個アスパラガス……1束ミニトマト……適量オリーブオイル……適量塩……適量 つくり方(1)鶏もも肉は食べやすいようにひと口大にカットし、<調味料>といっしょにビニール袋へ入れる。鶏もも肉を手でもみこむようにし、調味料をなじませてからひと晩冷蔵庫で寝かせる。(2)(1)をボウルにあけ、小麦粉、片栗粉を全体にまぶし、180℃に熱した揚げ油で5〜6分間、鶏もも肉の中にしっかりと火がとおるまで揚げる。(3)かぼちゃ、ヤングコーン、オクラ、赤パプリカ、アスパラをひと口大にカット。オーブンを200℃で予熱する。(4)天板にオーブンペーパーを敷いて野菜を並べ、上からオリーブオイルと塩を振ってから、200℃に熱したオーブンで加熱する。加熱時間の目安は、かぼちゃは15分、ヤングコーン、オクラ、パプリカ、アスパラはそれぞれ10分、ミニトマトは3分。 飾り付け<装飾用材料>黒マジック……1本紙コップ……4個オーブンペーパー(ワックスペーパー)……15cm四方のもの×4枚竹串……4本色画用紙……適量両面テープ……1本黒マジックで絵を描いた紙コップに、手でくしゃっと丸めてから広げたオーブンペーパーを入れ、出来上がった鶏から揚げとグリル野菜を入れる。竹串に色画用紙を巻き付け、色画用紙を両面テープでとめたピックをつくり、名前や絵を描いて中身に挿せば完成。 ★Point マイカップづくりは簡単でOK「マイカップづくりは、負担なく簡単に準備したいところ。そこで、材料は100円ショップで買える白い紙コップ、竹串、色画用紙または折り紙、両面テープ、黒マジックを使いました。絵は、黒マジック1色で描くことで、イラストのトーンに統一感が生まれ、おしゃれなピクニック写真を撮影できます。絵を描く作業をお子さんたちに手伝ってもらう場合は、色ペンやクレヨンなどを用意してあげるのもよいでしょう」(隼さん) 【次のページは】フリフリポテト&ノリノリのり巻きをご紹介!Recipe 3袋を振って自分で味つけするのが楽しい!フリフリポテト「紙袋をシャカシャカと振り、袋の中で調味料をなじませて仕上げるフライドポテトです。Recipe 2のマイカップづくりに続き、こちらではマイバッグ(袋)をつくってみました。フライドポテトと塩、青のりを紙袋に入れるだけなのに、子どもたちは大喜び。紙袋は100円ショップで購入できるものでOKですが、中面が油をはじく素材だと安心して使えます」(隼さん) 材料(4人分)じゃがいも……小10個にんにく……1片オリーブオイル……少々塩……適量青のり……適量 つくり方(1)じゃがいもをよく洗う。芽があったら取り除き、皮がついたままひと口大にカットする。5分ほど水にさらしたらザルにあげ、キッチンペーパーなどで水気をふき取る。(2)天板にオーブンシートを敷き、(1)のじゃがいもを重ならないように並べる。(3)にんにくは半分にカットして芯を取り、包丁の背でつぶしたものを(2)の天板に加え、じゃがいもといっしょに焼く。オリーブオイルと塩を全体に回しかける。(4)200℃に余熱したオーブンで約20分焼けば、フライドポテトの完成。 飾り付け<装飾用材料>黒マジック……1本紙袋(耐油タイプ)……4枚→黒マジックで紙袋に絵を描き、袋の中にフライドポテトと青のりを入れる。紙袋の口を折り曲げて上下に振る。 ★Point じゃがいもは皮がついたまま使う「じゃがいもは皮つきのまま、くし切りにします。こうすることで、紙袋の中で激しくフリフリしても、崩れにくくなります。また香ばしく焼いた、皮つきで肉厚のホクホクとしたフライドポテトは、SNS映えも抜群! 味つけは、塩と青のりに限らず、ハーブソルトやカレー粉など、お好みのスパイスを混ぜ合わせてもOK。味の変化を楽しめます」(美沙さん) Recipe 4フィンガーフードで食べやすい!ノリノリのり巻き「ワックスペーパーで包んだ洋風のり巻きです。ここでは、チキンライスと、梅チーズ味の2種類をご紹介します。どちらも、お子さんでも食べやすいマイルドな味つけ。片側をねじったキャンディ風の包み紙には、テンションが上がるメッセージシールをペタリと貼っておきましょう。指でつまんで持ちやすく、スナック感覚で食べられますよ」(隼さん) 材料(8本分)<チキンライス>鶏もも肉……1/2枚マッシュルーム……1/2パックバター……15gたまねぎ(みじん切りしたもの)……1/4個分 温かいごはん……茶碗2膳バター……20gトマトペースト……6gトマトケチャップ……40g 冷凍グリンピース……100g塩……少々 <梅チーズごはん>温かいごはん……茶碗2膳プロセスチーズ(こまかくカットしたもの)……50g梅干し……中4個塩……ふたつまみ大葉……6枚 焼きのり……全形8枚 つくり方(1)鶏もも肉を1〜2cmほどの大きさにカットする。マッシュルームは薄切りに。(2)フライパンにバターを引いて中火にかけ、(1)の鶏もも肉とみじん切りにしたたまねぎ、マッシュルームを加え、5分ほど炒めてザルに上げる。ザルごとキッチンペーパーの上に置き、水分を切っておく(炒めた後に水分を切ることで、のり巻きにしたときのベチャつきを防げる)。(3)温かいごはん、バター、トマトペースト、トマトケチャップをボウルに入れ、全体を混ぜ合わせる。(2)の具材と冷凍グリーンピースを加えてさらに混ぜ合わせ、お好みで塩を加えて味を調えればチキンライスの完成。(4)梅チーズごはんの材料をボウルに入れ、全体をよく混ぜ合わせる。 飾り付け<装飾用材料>ワックスペーパー……25cm四方×16枚黒マジック……1本A4シール用紙……1枚巻きすの上に焼きのりを置き、(3)、(4)をそれぞれ150gずつ巻いて、のり巻きをつくる。のり巻きは1本を半分にカットし、それぞれをワックスペーパーで巻く。黒マジックでA4シール用紙にお好みのメッセージを書き、お好みのサイズにカットしたものをワックスペーパーの上から貼れば完成。 ■関連リンク:「基本の太巻きのつくり方」[glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_7661/2/#anc01"] ★Point 具材の余分な水気をしっかりとる「ごはんをつかったお弁当メニューといえば、おにぎりを思い浮かべる方が多いと思いますが、スティック状になったのり巻きは持ち運びしやすく、そのままかぶりついたり、好みの大きさに切り分けられたりするのでおすすめです。中身の味つけを洋風にしてワックスペーパーに包むことで、おしゃれに見えるだけでなく、お子さんでも食べやすくなります。チキンライスは水分が出やすいので、炒めた後に水分を切る作業を丁寧に行うように。こうすることで、時間が経ってもベチャッとしにくくなります」(美沙さん) 【次のページは】青空の下でデコレーション! キラキラマフィンRecipe 5青空の下でデコレーション!キラキラマフィン「箱の中いっぱいにミニマフィンを敷き詰めた、まるで宝箱のようなデザートメニューです。ピクニックにアイシングシュガーやフルーツ、カラフルチョコチップなどを持参し、お好みのデコレーションで輝きをプラスしましょう。バーベキューなどと同様に、自分たちで調理に参加できるのは楽しいものです。完成したマフィンはもちろん、その場のにぎやかな雰囲気も写真に収めましょう!」(隼さん) 材料(直径5cmのミニマフィン15個分)バター……70g <粉類>薄力粉……140gアーモンドプードル……40gベーキングパウダー……小さじ2塩……ひとつまみ 全卵……1個卵黄……1個 <クリーム>生クリーム……大さじ2牛乳……大さじ1 きび砂糖(砂糖でも代用可)……90g つくり方(1)バターは常温に戻し、オーブンを200℃に余熱する。(2)<粉類>を粉ふるいにかける。(3)全卵と卵黄を混ぜ合わせる。(4)<クリーム>の材料を混ぜ合わせる。(5)(1)のバターにきび砂糖を少しずつ加えながら、クリーム状になるようによく混ぜる。(6)(5)に(3)の卵を少しずつ加えながら混ぜる。(7)(2)の<粉類>の1/3量を(6)に加え、ヘラでさっくりと混ぜる。さらに(4)の<クリーム>の半量を加えて混ぜる。次に、同量の<粉類>、半量の<クリーム>、残り1/3の<粉類>という順に加え、混ぜていく。(8)全体に粉っぽさがなくなったら、天板に載せたミニマフィンカップの型に流し入れ、200℃に熱したオーブンで15分焼く。竹串を挿して串の先に生地がつかなければOK。 飾り付け<装飾用材料>アイシングシュガー……適量水……適量フルーツやミントなどのトッピング……お好みのものアイシングシュガーと水を混ぜ合わせ、ビニール袋に入れて冷蔵庫で冷やしておく。マフィンを入れる箱にマスキングテープやマジック、リボンなどでお好みの装飾を施し、あら熱のとれたマフィンを入れる。 ★Point 用意するデコアイテムは2〜3種類にとどめる「ミニマフィンにお好みのデコレーションやアイシングを施して完成させられるよう、季節のフルーツや飾りチョコなどを用意しましょう。このとき、トッピング用食材の種類が多すぎると、デコレーションに時間がかかったり、小さなお子さんの場合、いろいろと盛りすぎて食べづらくなったりすることがあります。アイシングシュガーと2〜3品ほどのアイテムがあれば十分。ピクニックに持って行く際は、保冷袋などに入れ、冷えた状態がキープされるよう気をつけましょう」(美沙さん) SNS映えするレシピというと、手の込んだ装飾やテクニックが必要という印象があり、ハードルが高いと思いがち。でも、holidayさんに教えていただいたメニューは、とても簡単でインパクトがあり、家族やゲストも喜ぶ遊び心たっぷりの内容でした。ぜひ皆さんもお試しください! つくってくれた人holidayアートディレクターの堀出 隼さんと料理家の堀出美沙さんからなるクリエイティブユニット。「休日のようなワクワク感と楽しさを届ける」をテーマに、アート&フードディレクション、ケータリングサービス、イベント演出、オリジナルグッズのプロデュースなど、「食とデザインとアート」を中心にした活動を展開中。神奈川県葉山町在住。9歳の男の子と6歳の女の子の4人家族。 [HP]http://we-are-holiday.com ●こちらの記事もおすすめです[glink url="http://www.nikuine-press.com/trial/post_3656/"][glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_5560/"][glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_6637/"]