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今からでも遅くない! 多忙なパパが我が子と絆を深める7つのテク

文/ニクイねぇ!PRESS編集部 写真/PIXTA

2017.08.21

「忙しくて、気づけば1週間以上、子どもの寝顔しか見ていない」「久しぶりの休日に子どもと遊ぼうとしたら人見知りして泣かれた」などのエピソードも、決して大げさではない日本の多忙なパパ。我が子との絆を深めるには「時間をかけてじっくりと向き合うしかない!」のだとしたら、忙しいパパたちにはお手上げです。

そこで、限られた時間のなかでも子どもとの絆を深められる方法を、NPO法人ファザーリング・ジャパンの代表理事・安藤哲也さんに教えてもらいました。

 

「ここでは、2歳から6歳までの未就学児向けに、今すぐに実践できる方法を5つ、そして、小学校に上がってから役立つ2つの方法を紹介します。これならできそう! と感じたものから、ぜひ試してみてください」(安藤さん)

※乳幼児のお子さんをお持ちの新米パパには、前回紹介した「育児も家事も楽しむ編」もおすすめです。

1.わずか10分でOK! “絵本の読み聞かせ”

 

「私は書店を経営していたこともあり、絵本が好きです。我が家の絵本の読み聞かせは、私の担当でした。絵本は数分間で読めるし、お子さんとのスキンシップも図れる効果的なツール。絵本は、ストーリーもの以外に、クイズ形式のもの、ゲーム感覚で楽しめるもの、絵本を通じて遊びへと広がるものなど多岐にわたります。まずは、本屋さんの絵本コーナーへ行って、いくつか手にとってみましょう。『絵本を読むのは苦手』というパパでも読み聞かせが上手になるコツは、子ども好みではなく、自分好みの作品を読むこと。これならきっと、楽しく続けられます」(安藤さん)

 

◆絵本から遊びが生まれる、安藤さんおすすめの作品


『わゴムはどのくらいのびるかしら?』
(作/マイク・サーラー 絵/ジェリー・ジョイナー 訳/きしだえりこ 刊/ほるぷ出版)

「男の子がベッドに引っ掛けた輪ゴムを、どこまで伸びるのか試すというストーリーで、想像力をかきたてられ、ハラハラドキドキします。長男が5歳のときに大好きだった本で、何度も読んだ思い出深い作品です。絵本を読んだ後は、いろいろな大きさの輪ゴムを用意し、引っ張り実験をする遊びで盛り上がりました」(安藤さん)

 

『やさいのせなか』
(作・絵/木内勝 刊/福音館書店)

「野菜の上に紙を載せ、クレヨンでこすってできる“模様”をモチーフにした作品です。身近な食材への興味を引くことができ、読み終わった後は実際に試してみたくなります。家にある野菜や果物の上に紙を当ててクレヨンでこするだけで、子どもは喜びますよ。お子さんの苦手な野菜の克服にもつながるかもしれません」(安藤さん)

 

 

2.週末は父子で“いっしょに料理をする”

「平日の疲れを取りたい休日。わざわざ人混みに出かけるのは避けたい……というのが、パパの本音だと思います。そんなときは自宅で、子どもといっしょに家事をやりましょう。子どもは親子で共同作業をするだけでうれしく感じるもの。餃子を包む、ハンバーグをこねる、野菜を洗うなど、パパができるレベルでいっしょに料理をしてみましょう。料理以外にも、掃除をしたり、洗濯物を干したり畳んだりするのもおすすめです。父子で家事をしながら、ママを労う思いを共有できます。平日は、家事や育児への貢献度が少ない分、休日に少しでもリカバーできるといいですね」(安藤さん)

 

 

3. “お風呂で遊ぶ”とパパといっしょに入りたくなる!

「休日のお風呂はパパにおまかせを!……といいたいところだけど、日頃のスキンシップ不足から『ママといっしょがいい!』と、お子さんに拒否されてしまうパパもいることでしょう。そんなパパには、お子さんが驚く一芸を用意することをおすすめします。“手を使った水鉄砲”や、“スポンジでシャボン玉をつくって飛ばす”など、おもちゃを使わずにできるお風呂遊びを工夫しましょう。ママに協力してもらい『パパがお風呂で面白いことをするみたい、楽しそう!』などと誘導してもらう作戦を併用するといいですね。『パパってすごい!』と子どもに思わせることができれば、楽しみになって、パパとお風呂に入りたくなるはずです。お風呂をいっしょに楽しめる期間は限られています。せめて休日ぐらいは、父子で入らないともったいない。貴重な時間を大切にしてください」(安藤さん)

 

4.お手伝いの後にはご褒美タイム!“洗車&ドライブ”

洗車は子どもが喜ぶ家事お手伝いのひとつです。ガソリンスタンドなどになる洗車機を使うだけでも、車内から見る大きなブラシや泡、水の流れや大きな音を楽しめます。濡れたクルマをタオルで拭くレベルなら、幼児でもできますね。5歳ぐらいになったら『タイヤはお願いするよ』などとミッションを与え、部分的に任せてしまうのもいいでしょう。お手伝いの後は、上手にできたことを具体的に褒めてあげてください。そして洗車後は、そのままドライブへ。近所のカフェやファミレスなどへ行き、ご褒美のおやつタイムを過ごしましょう。父子だけの特別な時間になりますし、ママはその間、自由時間を楽しむことができます」(安藤さん)

 

5.パパの好きなことや得意なことは?“趣味を共有する”

「スポーツ観戦や釣り、動物や植物の観察など、パパの趣味や興味のあることを、お子さんといっしょに楽しみましょう。例えば、魚釣りが好きなパパなら、釣具屋や釣り堀へ連れて行ったり、魚の事典やDVDをいっしょに見たり、園や学校で飼育している魚について話したりするのはいかがでしょう。また、動物がいる公園や季節の植物が楽しめるスポットも楽しいもの。わざわざ人混みのなかや遠くのテーマパークへ行かなくても、楽しめるスポットはたくさんあります。パパが好きなことや楽しいと思っていることを、お子さんにどんどん教えてあげてください。パパの生き生きとした姿は、子どもの記憶に大きく残ります」(安藤さん)

 

 

<未来編>

6.パパ友との育児交流を楽しむ“父子どうしで集う”

「多忙なパパのもとで育つお子さんは、どうしても大人の男性と接する機会が少なくなりがちです。パパ時間を捻出できるようになってきたら、他のパパたちとの交流も視野に入れていきましょう。最近では、送迎はパパ担当という家庭が多いですが、私も保育園の送迎からスタートし、少しずつパパどうしの交流を増やしていった結果、今では地域に40名以上のパパ友ができました。そして、定期的に父子キャンプを楽しんでいます。キャンプでは、他の家庭の子どもとお風呂に入ったり、いっしょに寝たりする機会を設けています。また、週末に行われる地域や自治会のイベントなどに、親子で参加するのもきっかけになりますね。子どもたちは、自分のパパ以外との交流を楽しんでくれています」(安藤さん)

 

7.ふたりの絆がグッと深まる“父子旅をする”

「私は次男が3歳のときに、息子とふたりだけで2泊3日の沖縄旅行へ行きました。この頃には、私自身もある程度の育児や家事をこなしていたので、妻は安心して任せてくれました。いっしょに海へ出かけたり、おいしいものを食べたり、お風呂に入ったり……と、とても有意義な時間を過ごせました。妻は数日間、息子と離れたことでリフレッシュできた上に、息子と過ごす時間の大切さを再確認できたようです。『いつか父子で旅をするぞ!』と目標を立てれば、日々の家事や育児にも意欲が湧いてくると思います。そして、多忙なパパがお子さんとの時間を大切にしている姿勢や思いは、必ず子どもにも伝わります」(安藤さん)

 

 

◆テクニックより大切なこと。それは「ママを幸せにすること」

「いろいろと具体的なノウハウをお伝えしてきましたが、私が最も大切にしていることは『ママを笑顔にすること』です。ママが幸せならば、子どもはもちろん、パパも幸せです。平日は残業続きで家事や育児をママに任せがちなら、ママを労うことを最優先に考えてください。そのひとつが、限られた時間のなかで子どもと過ごす時間を捻出しようとするパパの姿勢だと思います。無理なくできることから少しずつ始めていきましょう」(安藤さん)

子どもは日々、どんどん成長していきます。「気づいたときには中学生で、子育てをした実感がない」などと後悔しないために、今できることのなかでパパである時間を楽しんでいけるといいですね。

 

教えてくれた人

安藤哲也さん

NPO法人ファザーリング・ジャパン ファウンダー/代表理事

1962年生まれ。二男一女の父親。出版社、書店、IT企業など9回の転職を経て、2006年に父親支援事業を展開するNPO法人ファザーリング・ジャパンを設立し代表に。「笑っている父親を増やしたい」をモットーに、講演や企業向けセミナー、絵本読み聞かせなどで全国を歩く。最近は「イクボス」の養成を目指した企業・自治体での研修も多い。厚生労働省「イクメンプロジェクト推進チーム」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」、東京都「子育て応援とうきょう会議」、にっぽん子育て応援団 共同代表なども務める。著書に『新しいパパの教科書』(学研プラス)、『できるリーダーはなぜメールが短いのか』(青春出版社)、『父親を嫌っていた僕が「笑顔のパパになれた理由」』(廣済堂出版)などがある。

 

 

『「パパは大変」が「面白い!」に変わる本』(著/安藤哲也+ファザーリング・ジャパン 刊/扶桑社)
家庭、職場、地域のなかで、どのように行動したら楽しく充実した日々を送れるのか。パパたちの苦悩を楽しみに変えるコツを学べる本です。

 

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