How To

子育て中の造形作家に聞いた! すすんでやる子を育てる「アイデアおもちゃ」のつくり方

文/羽田朋美(Neem Tree) 写真/矢部ひとみ

2018.10.15

幼児期のお子さんとの暮らしは、毎日が時間とのたたかいです。できればいいたくないけれど、つい口にしてしまう「早く!」という言葉……。もっとゆとりを持ってわが子に向き合いたいとは思っていても、仕事や家事に追われていると、なかなかできないのが現実ですよね。

「子どもは生活のすべてを“遊び”にしたいと思っています」と話すのは、6歳の男の子のママでもある造形作家・佐藤 蕗(ふき)さん。佐藤さんは、着替え、歯みがき、お風呂、片づけなど、日常生活のなかに遊びの要素を取り入れることに着目。子どもが自ら率先してやりたくなるような、手づくりのアイデアおもちゃをつくっています。今回は、そのおもちゃのつくり方を教えてもらいました。

「手づくりのいいところは、飽きたらどんどん変えていけるところ。あっという間に変わりゆく子どものブームを取り入れたおもちゃにすれば、常に楽しく遊んでくれます。また、市販品だと対応しきれない細かなブームを形にすることもできるんです。例えば、海の生き物のなかでも、とりわけタコが好きだからタコに特化したおもちゃにするなど、ちょっとマニアックな好みまで取り入れられて、子どもの好みにピタリと合わせられるのも魅力です」(佐藤さん)

佐藤さんのアイデアおもちゃは、どれも簡単につくれるものばかり。ぜひ、お試しください。

 

★すすんで身支度したくなるおもちゃ

朝晩のおしたく、がんばって!!

「やることボード」

「息子が4〜5歳になり、自分の身のまわりのことが徐々にできるようになってくると『大人が指示をしなくても、自分で身支度してほしい』という気持ちがわいてきました。とはいえ、これくらいの年齢の子が、すべての見通しを立て、次々と準備をこなしていくことは、大人が思うよりも難しいこと。『歯みがきはしたけれど、次に何をするのか忘れちゃった』『めんどうくさくて考えるのがイヤ!』などとなりがちです。そこで、用事をこなすたびにマグネットを貼り、絵柄を変えていくボードをつくってみました」(佐藤さん)。

 

<材料>

・マグネットシート

・身支度のイラスト

・ホワイトボード

・はさみ

・カッターナイフ

 

<つくり方>

(1)子どもにしてもらいたい用事をイラストにし、マグネットシートに貼って、はさみで切る。

 

(2)用事をこなせたら上にのせるイラストをマグネットシートに貼り、カッターナイフやはさみで絵柄を切り取る。

 

 

★お風呂に入りたくなるおもちゃ①

湯船に浮くパンダに興味津々

「おふろパンダ」

「息子が2歳になり、なんでも『イヤ!』を連発するイヤイヤ期のころは、毎晩お風呂に入るのを嫌がって本当に困りました。どうやらお風呂自体が嫌いなのではなく、今やっている遊びを終わりにしたくないなど、行動を切り替えるきっかけを失っている様子でした。そんなとき役立ったのが、この『おふろパンダ』。パンダの顔をたくさんつくって浴槽に浮かべただけなのにインパクトが強く、子どもの気分がコロッと変わる優れものです。お風呂に入るきっかけさえつかめれば、息子は案外すんなり入ってくれました」(佐藤さん)

 

<材料>

・食品トレー…10~20枚

・カッターナイフ

・カッターマット

・油性マーカー

 

<つくり方>

(1)トレーをパンダの形に切る。耳の部分は丸くする。

 

(2)パンダ型のトレーの裏表に油性マーカーでパンダの表情を描く。笑っている顔や怒っている顔など、それぞれ表情を変えるのがポイント!

 

 

★お風呂に入りたくなるおもちゃ②

壁に貼って楽しく遊べる!

「おふろシール」

「水で吸着させ、お風呂のタイルに貼ったりはがしたりできるシールです。市販のクリアファイルに油性ペンで絵を描き、擦れて消えないよう透明テープで保護するだけ。クリアファイルは透明なので、絵を描くのが苦手な方は、絵本などの上に重ねて、上からなぞるだけでもOKです。お子さんの好きなものやそのときのブームをイラストにすると、よろこんでお風呂に入ってくれることでしょう」(佐藤さん)

 

<材料>

・クリアファイル…2~3枚

・手貼り用ラミネートフィルム(100円ショップで購入可能。梱包用の透明テープでも代用可)

・ビニールテープ…複数の色があると色鮮やかなシールに仕上がります(カラーの油性ペンでも代用可)

・油性マーカー

・はさみ

・カッターナイフ

 

<つくり方>

(1)クリアファイルに油性マーカーでイラストを描く。

 

(2)イラストの表面に手貼り用ラミネートフィルムを貼る。ない場合は、梱包用の透明テープを貼ってもOK!

 

(3)イラストは1cmほど外側を残し、はさみで切り抜く。

※角を尖らせてお子様がけがをしないよう、切り抜きの際はご注意ください。

 

(4)イラストの裏面(ラミネートフィルムを貼っていない面)にビニールテープを貼る。

 

(5)マーカーの線の内側でビニールテープをカットし、不要なテープをはがす。最初に油性ペンで線を描くときに、カラーの油性ペンで色を塗ってもOK!

 

 【次のページは】歯磨きをしたくなるおもちゃ、ふとんに入りたくなるおもちゃ!

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