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「梅仕事」デビューはおまかせ! 自家製梅酒&梅シロップのつくり方と、梅シロップのアレンジおやつ3

文/ニクイねぇ! PRESS編集部 撮影/矢部ひとみ

2018.06.25

6月に入り、スーパーマーケットや青果店には青梅が山盛りとなり、この時期ならではの光景が目に飛び込んでくる季節となりました。でも「今年こそ梅酒をつくってみたい!」と思っても、なんだか難しそうで、結局、なかなか手を出せない……という人も多いのではないでしょうか。

そこで、料理研究家の髙橋千帆さんに、初心者でも簡単にできる梅酒&梅シロップのつくり方と、梅シロップを使った、子どもが喜ぶアレンジおやつレシピを教えてもらいました。

 

<梅仕事を始める前にしておきたい2つのこと>

 

1.保存用のビンを消毒する

おいしい梅酒をつくる作業=梅仕事を始めるにあたっては、菌の繁殖を防ぐための保存ビンの殺菌消毒か欠かせません。小さいビンなら煮沸消毒も手軽ですが、大きなビンの場合、ビンが入るサイズのお鍋がなかったり、小さいお子さんがいる家庭では熱湯を扱うのが心配だったりする場合も。そこでおすすめしたいのが、キッチン用消毒アルコールによる除菌です。

 

<消毒の手順>

(1)ビンを洗剤でしっかり洗い、水気がなくなるまで乾燥させる。その後、手にポリ手袋をはめ、ビンの内側に消毒用アルコールを噴霧する。このとき、本体だけでなく、ビンの口やフタなど、まんべんなくかけるようにする。

 

(2)続いて、吹きかけたアルコールの水滴をキッチンペーパーでしっかり拭き取る。その後、​瓶を​完全に乾かす。

 

 

2.青梅の下処理をする

20180622_umeshigotob

梅酒や梅シロップをつくる梅仕事。その最大のポイントは“青梅の下処理”です。この作業を丁寧に行うことが成功への近道。一般的には、生の梅を使う場合が多いですが、ひと晩アク抜きが必要だったり、それによって傷みやすくなったりと、初心者では扱いが難しいのが実情。そこで、今回はアク抜き不要で取り扱いが簡単な“冷凍梅”を使った手順をご紹介します。

 

<下処理の手順>20180622_umeshigotoc(1)梅を水で洗う。このとき、傷んだものは取り除いておく

 


20180622_umeshigotod(2)水気をきれいに拭き取り、しばらく乾かす。水気をしっかり取ることで腐りにくくなり、長期保存が可能に。

 


20180622_umeshigoto(3)竹串を使って梅のヘタを取る。ヘタを取らないと、少しえぐみが出てしまうので注意。

 


20180622_umeshigotoe(4)保存袋に入れて冷凍。ひと晩冷凍しておけば、翌日には完全に凍り、梅酒や梅シロップづくりが可能な状態に。

 

冷凍梅のメリットは、エキスが出やすくなることです。生の梅は、常温だと2日くらいで熟し始め、傷みやすくなるため、買ったらすぐに作業する必要があります。でも冷凍梅なら、一度つくってしまえば次の旬がくる頃までは使えるので、梅酒の消費量が多く、年中つくりたい人がいつでもつくれるなど、いいことづくめ! 特に、忙しい合間をぬっての作業となる子育て世帯には、冷凍梅を使った梅仕事がおすすめです」(髙橋さん)

 

さあ、これで梅の下処理ができました。次はいよいよ、梅酒、梅シロップつくりに入ります。青梅以外の材料は、梅酒の場合、アルコール度数35度以上のお酒と氷砂糖を、梅シロップの場合、てんさい糖と氷砂糖を使います。

 

 

<基本の梅酒のつくり方>

長期保存する場合、漬けるお酒はアルコール度数35度以上のものを使うようにしましょう。今回使った焼酎以外に、ブランデーや日本酒でつくってもおいしいですよ。お酒を注ぐ際には、静かに注ぐようにしてください。上から勢いよく注ぐと空気が入り、酸化して風味が落ちてしまいます」(髙橋さん)

 

材料(3~4Lのビン1本分)

冷凍梅…1kg

氷砂糖…600g

無添加の焼酎(35~40度)またはホワイトリカー…1.8L

※梅酒は果実酒なので、酒税法によりアルコール度数20度未満のお酒でつくることが法律で禁止されています。アルコール度数20度以上のお酒を使うようにしてください。

※生の青梅で作る場合は、梅を一晩水にさらし、アク抜きをしてください。

 

つくり方

(1)きれいに洗い、十分に消毒・乾燥させた保存ビンに、まずは冷凍梅を底に敷き詰め、その上に氷砂糖を重ねるという順番で、梅と氷砂糖が交互になるよう入れていく。

(2)お酒を静かに注ぎ入れる。

(3)日の当たらない場所に3カ月~1年ほど置く。

 

◎保管方法や飲みごろ

「梅酒は、涼しく直射日光が当たらない場所で保管を。常温のままで大丈夫です。浸けて3カ月ほどで飲みごろになりますが、1年以上保存すると梅のエキスがしっかり出て、さらに風味豊かになります。ただし、1年以上梅の実を入れたままにしておくと、渋みが出てくる場合があるので、1年経ったら梅の実は取り出しましょう。ちなみに、10年ものの梅酒がわが家にあるのですが、琥珀色でかなり芳醇な香りがし、コクと深みが増してさらにおいしい梅酒になりました」(髙橋さん)

 

 

<基本の梅シロップのつくり方>

「梅シロップは、漬けてから10日~2週間で完成するので、早く楽しみたい場合はこちらをぜひ。また、4~5倍の水で薄めた梅ジュースは、お子さんも喜びますよ。ソーダで割った梅ソーダは、さっぱりしたのどごしで、じめじめした梅雨の季節や、夏の暑い盛りのリフレッシュなどにピッタリです」(髙橋さん)

 

材料(2~3Lのビン1本分)

冷凍梅…1kg

てんさい糖…800g

氷砂糖…200g(梅1:砂糖0.8~1の割合)

※生の青梅で作る場合は、梅を一晩水にさらし、アク抜きをしてください。

 

つくり方

(1)きれいに洗い、十分に消毒・乾燥させた保存ビンに、まず冷凍梅を底に敷き詰め、その上にてんさい糖を重ねるという順番で、梅とてんさい糖が交互になるよう入れていく。

(2)一番上に氷砂糖をのせる。

(3)日の当たらない場所に2週間ほど置く。

 

◎保管方法や飲みごろ

「保管中、砂糖に触れていない梅の傷みを防ぐために、1日1回はビンをゆするようにしましょう。2週間ほどすると砂糖が溶け、梅シロップができあがります。できあがった梅シロップは小さなビンに移し替え、冷蔵庫で保管します」(髙橋さん)

 

 【次のページは】梅シロップのアレンジおやつ3

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