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動物のプロが教える!
親子で出かける前夜に読みたい「動物園攻略法」8

文/ニクイねぇ! PRESS編集部 写真/PIXTA

2019.02.04

親子での定番お出かけスポットといえば「動物園」ですよね。最近は、各園とも趣向を凝らした展示方法を採り入れ、動物たちのリアルな生態が見られるようになっています。

園内では「ゾウさん大きいね」、「シロクマさん気持ちよさそうだね」などと、お子さんに声をかけながら回るママやパパも多いと思います。しかし、動物園の楽しみ方というのは、それだけではありません!

今回は、上野動物園や多摩動物公園での勤務経験があり、現在は動物園や博物館のプロデュースも手がける動物行動学者・新宅広二さんに、親子で“ディープに”動物園を楽しむためのポイントを教えてもらいました。

 

 

1.動物園にもベストシーズンがある!?

“春夏秋冬”季節に応じて楽しみ方が変わる!

みなさんは1年に何回、動物園に行きますか? 新宅さんは、季節ごとに年4回行くと、さまざまな発見があって楽しめる、といいます。

「春と秋は、動物が活発に動き回り、見ている私たちも過ごしやすいので、動物園へ出かけるベストなシーズンだとよくいわれます。でも、動物の生態というのは季節ごとに変わるので、他のシーズンにはそれらを観察する楽しみ方もあるのです」(新宅さん)

 

★春夏秋冬の見どころ

春……ベビーラッシュ。特にゴールデンウィーク頃がピーク。赤ちゃんや子育ての様子など、親子の様子を観察しましょう。

夏……夏休みの自由研究に合わせ、開催されるイベントが多い。一方で、暑さで動物の動きは鈍い。“動かない”ことを逆に利点とし、普段はあまり見られない手の先や足の裏など、細かい部分を観察するのがおすすめ。ただし、お子さんの暑さ対策は念入りに!

秋……四季のある地域で暮らす動物にとっては繁殖シーズン。メスに良いところを見せようとオスが一生懸命に活動したり、鳴き声でアピールしたりと、全体的に動きが活発。求愛行動にも注目してみましょう。

冬……ホッキョクグマやペンギンなど、寒い場所で暮らす動物の生き生きとした姿を見られる。赤道付近の動物(チンパンジーなど)は寒さに弱く、室内の展示場に移動していることも多いので、より近くで観察しましょう。

 

「動物園には、暑いのを好む動物もいれば、寒いのが好きな動物もいるので、1年中、なにかしらの動物の元気な姿を見られます。また、動物の赤ちゃんが成長していく様子など、変化も感じられるので、年4回足を運ぶことをおすすめしています」(新宅さん)

 

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最近は、動物が生活する様子を間近で観察できたり、本来の環境での生態系を再現し、野生に近い状態で観察できる“生態展示”を行ったりするなど、趣向を凝らしたユニークな動物園が人気です。ひと味違う動物園へ出かけ、普段は見られない動物の一面を見てみませんか?

 

2.動物が元気に動き回る姿を見たいなら

「開園後30分間」と「閉園間際」がねらい目!

動物園に出かけてみたものの、動物たちが寝てばかりいて動かない……なんて経験はありませんか? その“対策”には、訪れる時間帯を調整する必要があるようです。

「寝ている動物たちも、20~30分経つと起きて遊び始めたり、ごはんを食べたりといった動きが必ず出てきます。基本的に、1日中寝ている動物はいません。中でも、特に元気な姿を見られる時間帯が、朝イチと閉園間際です。

動物園で暮らす動物たちは、寝る部屋(寝室)と運動する部屋(展示スペース)が分かれています。そして、開園時間に合わせて寝る部屋から運動する部屋に移動させます。移動直後の動物たちは、獣舎内を走り回ったり、声をあげたりしてご機嫌で、のびのびしていますよ。開園直後の約30分間は、そんな気持ちよく遊ぶ姿を見ることができます。

一方、閉園間際になると、寝る部屋に夕飯がセットされます。『お腹が空いて早く食べたいよ~』といった感じで、寝る部屋の出入り口付近で動いたり大きな声で鳴いたりする姿を見ることができます。ライオンなどもこの時間帯に鳴くことが多いので、特に鳴き声を聞きたい方は、閉園間際をねらって行くといいでしょうね」(新宅さん)

 

3.すべての動物を見て回ろうとしないこと!

見たい動物を「3つ」に絞る

せっかく動物園に来たのだから、全部見ないと損!……とばかりに、順路どおり園内をすべて見て回ろうとする方も多いと思いますが、それでは逆に、動物園を深く楽しめないのだそうです。

「動物園って、想像している以上にすごく広いんです。すべての動物を見て回ろうとするとゆっくり見られませんし、特にお子さんは、疲れて集中力が続かないと思います。1度の来園で見る動物は、最大3種類くらいで十分。それくらい対象を絞って出かけると、1種類の動物の生態をじっくり観察でき、とても楽しいですよ。

あまり欲張らず、お目当ての動物の近くのベンチに座り、時間をかけてのんびり観察するのがおすすめです」(新宅さん)

 

【次のページは】動物が自分のことを覚えてくれる「裏ワザ」があった!

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