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余っても二度楽しめる! 簡単「おせちリメイクレシピ」5選

文/ニクイねぇ! PRESS編集部 写真/矢部ひとみ、PIXTA

2018.12.24

1年の始まりに、家族や親戚と食べるごちそう「おせち料理」。縁起が良いとされる食材や、験(げん)をかついだ料理を食べ、1年の幸せを願う日本の素晴らしい風習です。保存のきく料理が中心なので、たくさんつくったり買ったりしますが、正月三が日を過ぎると、子どもが苦手な料理は、「違う味つけのものが食べたくなった」「余ってしまった」なんてこと、ありますよね。

そこで今回は、料理研究家・髙橋千帆さんに、おせちの残りを使ってつくるリメイクレシピを教えてもらいました。ベースとなるのは、いずれも馴染みのあるメニューで、手軽なものばかり。お正月の外出で疲れていても、負担なくつくることができます。おこわやスパゲティなどの主食系から、ふりかけやスイーツまで、充実のアレンジレシピをご紹介します。

 

 

Recipe 1

多彩な食材の食感と味を楽しめる

筑前煮でもっちり台湾風おこわ

「台湾に、油飯(ヨウファン)というしょうゆ味のおこわがあります。今回はそれをイメージし、筑前煮と干しエビを使って簡単おこわをつくりました。筑前煮にはしっかり味が染み込んでいるので、下ごしらえがいらないのがポイントです。もし、筑前煮の具材が少ない場合は、うずらの卵を加えて炊くと、食べごたえが出ますよ」(髙橋さん)

 

◆アレンジするおせち料理「筑前煮」

もともと、九州・筑前地方の郷土料理を指しますが、いまでは野菜と肉を使い、油で炒めてから煮たものを、総称して筑前煮と呼ぶことが多くなりました。穴のあいたれんこんは「先を見とおす」、子芋がたくさんつく里芋は「子孫繁栄」など、縁起のいい食材をたくさん使ってつくります。また、根菜やしいたけ、こんにゃく、鶏肉など、さまざまな食材をひとつの鍋で煮ることから「家族が仲よく末永く繁栄するように」との願いも込められています。

 

 

材料(3~4人分)

もち米……1合

白米……1合

干しエビ……10g

お湯……100cc

筑前煮……約200g

 

しょうがのしぼり汁……小さじ2

オイスターソース……小さじ2

太白ごま油……小さじ1/3

水……2合分(220~230cc)

 

塩……ひとつまみ

コショウ……少々

鶏ガラスープの素(顆粒)……小さじ2~3弱

うずらの卵(水煮)や甘栗など……適量(お好みで)

 

 

つくり方

(1)もち米と白米はそれぞれ洗い、たっぷりの水に1時間ほど浸しておく。

(2)干しエビは、お湯に10分ほどつけて戻す。干しエビの戻し汁は捨てずにとっておく。

(3)筑前煮の具を、1cm角くらいに小さく切る。

(4)炊飯器に、(1)の水を切ったもち米と白米、(2)の干しエビのもどし汁、しょうがのしぼり汁、オイスターソース、太白ごま油を入れ、2合の目盛まで水を加え、軽く混ぜる。

(5)(4)に(2)の干しエビ、(3)の筑前煮、塩、コショウ、鶏ガラスープの素、うずらの卵を加え、普段どおり炊く。

 

 

★Point もち米はたっぷりの水に1時間ほど浸す

「もち米の魅力である、もちもちとした食感を引き出すには、しっかり浸水させることが大切です。浸水させる時間が短いと、芯が残ってしまいおいしくありません。また、もち米は手早く洗わないと、ぬかの溶けた水を吸ってしまうため、お米ともち米は別々に洗ってください」(髙橋さん)

 

 

Recipe 2

味がしっかりした昆布をプラスしてうまみをプラス

昆布巻きとあさりのスパゲティ

「昆布巻きとあさりのうまみを凝縮させたひと品です。昆布は開いて角切りにし、オイルとにんにくでペペロンチーノのようにして炒めていきます。お子さんが食べやすいよう、あさりや昆布のうまみ、しょうゆをベースに仕上げています。大人向けであれば、昆布を炒める際に唐辛子を入れ、ピリッと味にアクセントをつけるのもいいでしょう」(髙橋さん)

 

◆アレンジするおせち料理「昆布巻き」

昆布の中央をかんぴょうで巻いて煮たもの。「昆布(こぶ)」を「よろこぶ」という言葉にかけ、おせち料理だけでなく、正月の鏡飾りにも用いられます。「一家繁栄」の願いが込められています。

 

 

材料(2人分)

水……3L

塩(スパゲティをゆでる際に使うもの)……大さじ2

スパゲティ……180g

 

にんにく……1片

昆布巻き……2個(ほどいて12×9cm分)

あさり(砂抜きしたもの)……250g

白ワイン(料理用または辛口)……100cc

オリーブオイル……大さじ5

塩(昆布を炒める際に使うもの)……小さじ1

スパゲティのゆで汁……おたま2杯分(適宜)

しょうゆ……小さじ2

 

塩(仕上げ用)……適宜

刻みねぎ……お好みで

細切りしょうが……お好みで

 

 

つくり方

(1)大きな鍋に水と塩を加え、火にかける。沸騰したら、スパゲティをパッケージの表示より1分間短くゆでる。スパゲティのゆで汁は後ほど使うので、捨てずにとっておく。

(2)にんにくは、縦半分に切ってから芯を取り、みじん切りにする。昆布巻きはかんぴょうを取り、昆布をほどいて広げ、1cmの角切りにする。

(3)フライパンにあさり、白ワインを入れ、ふたをして強火で蒸し煮にする。殻が開いたらすぐに火を止め、蒸し汁ごと皿にとる。

(4)(3)のフライパンにオリーブオイル、にんにく、昆布、塩を入れる。弱火にかけ、にんにくと昆布にじっくり火をとおす。

(5)(4)のにんにくがきつね色になってきたら、(3)のあさりと蒸し汁を戻し入れ、(1)でとっておいたスパゲティのゆで汁を加えて強火にかける。ふたをして1分ほど煮立たせる。

(6)しょうゆを加えて混ぜる。さらに、ゆでたてのスパゲティを加え、よく混ぜ合わせて塩で味を調える。

(7)器に盛りつけ、お好みで刻みねぎやしょうがを散らす。

 

 

★Point あさりはしっかり蒸して、うまみを引き出す

「まず、白ワインであさりを蒸し煮にします。殻が開いたら、身が固くなるのを防ぐため、すぐ火を止めます。そして、じっくり火をとおした昆布と合わせ、さらに強火で蒸し煮にします。このとき、アルコール分も完全に飛ばしましょう。そうすることで、あさりと昆布のうまみを最大限引き出すことができます。蒸し煮で使う白ワインはスパゲティの味を左右するので、辛口のものを使うのがおすすめです」(髙橋さん)

 

 

Recipe 3

子どもも大人も、おかわりが止まらない!

ごはんがすすむ、ごまめふりかけ2種

「ごまめを砕いて細かくしたものに、味つけをしたふりかけです。子ども向けには、サクサクした食感を楽しめる『甘辛お魚ふりかけ』がおすすめ。カルシウムをたっぷりとれるので、育ち盛りのお子さんにピッタリです。大人が食べる際は、一味唐辛子を加えるといいでしょう。そして、大人向けには『ごまめしょうが』を。こちらはしっとりしていて、しょうががたっぷり入ったピリッとした味つけです。しょうがはからだを温める効果があるとされるので、冬は積極的に食べたい食材ですね」(髙橋さん)

 

◆アレンジするおせち料理「ごまめ」

「田づくり」とも呼ばれる、カタクチイワシの稚魚の素干しや、それに味つけを施したものです。昔は、カタクチイワシを田んぼの肥料に使っていたことから、「五穀豊穣」の願いが込められています。

 

【甘辛お魚ふりかけ】

材料(つくりやすい分量)

ごまめ……30g

白ごま(すりごま)……5g

岩塩など……小さじ1/4~1/3(適宜)

かつおぶし……2g

※ごまめの味の濃さによって、塩分量を調整する必要があります。岩塩は少しずつ入れて、味見をしながら必要に応じて足してください。

※水分を飛ばすため、ビンなどの密封容器に入れて冷蔵庫で1週間ほど保存できますが、ごまめの賞味期限内に食べきることをおすすめします。

 

つくり方

(1)ごまめをフードプロセッサーでお好みの細かさにする。

(2)天板にオーブンシートを敷き、細かくしたごまめを広げ、600Wの電子レンジで40秒間加熱する。

(3)フライパンに(2)のごまめ、白ごま、岩塩を入れ、弱火~中火にかける。木べらで、ごまめをパラパラにほぐす。

(4)白ごまがほんのりきつね色になり、いい香りがしてきたら、火を止めてかつおぶしを加える。

(5)全体を混ぜ、バットなどにあげて、あら熱を取る。

 

 

★Point ごまめを細かくしてから電子レンジにかけ、水分を飛ばす

「ごまめを細かくするのは、フードプロセッサーや包丁など、なんでもOKです。私は、キッチンバサミでザクザク切っています。フードプロセッサーを使う場合、細かくし過ぎると、ねっとりとおだんご状に固まってしまうのでご注意を。2mm前後まで細かくなったら、電子レンジで水分を飛ばし、サクサクした食感にしていきます」(髙橋さん)

 

 

【ごまめしょうが】

材料(つくりやすい分量)

ごまめ……20g

しょうが……18g

 

レモン汁……小さじ1

水……小さじ1

チキンスープの素(顆粒)……小さじ1/2

きび砂糖……1/4

 

太白ごま油……小さじ1

塩……適宜

※清潔な容器であれば、冷蔵庫で2~3日間保存できますが、ごまめの賞味期限内に食べきるようにしましょう。

 

つくり方

(1)ごまめは細かくし過ぎると、ねっとり固まってしまうので、あらみじん切りにする。しょうがはできるだけ細かくしたいので、フードプロセッサーを使うか、包丁で細かくみじん切りにする。

(2)天板にオーブンシートを敷き、細かくしたごまめを広げ、600Wの電子レンジで40秒間加熱する。

(3)耐熱皿に(1)のしょうが、レモン汁、水、チキンスープの素、きび砂糖を入れる。ラップをかけたら、しょうがを柔らかくするために、600Wの電子レンジで1分~1分半加熱する。

(4)(3)に太白ごま油、塩を加えて混ぜ合わせ、(2)のごまめと合わせる。

 

【次のページは】おせち料理でスイーツも!

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