ニクイねぇ!調査隊

トレンドは「薄衣」!日本唐揚協会に聞いた、唐揚げトリビア10選

文/ニクイねぇ! PRESS編集部 写真/PIXTA

2017.03.28

ごはんのおかず、お酒のつまみ、おやつや間食、夜食のお供と、いつでもどこでも食べられる“唐揚げ”。もはや国民食といっても過言ではないほど、我々にとって馴染み深いものといえるでしょう。しかし、それほど身近な存在であるにも関わらず、唐揚げには知っていそうで実はあまり知られていないトリビアが多く存在します。

そんな唐揚げをとことん知り尽くしたスペシャリスト……ならぬ“カラアゲニスト”として、日本唐揚協会専務理事を務める八木宏一郎さんに、唐揚げについていろいろと教えてもらいました。

 

――唐揚げの話をうかがう前に、まずは日本唐揚協会、そしてカラアゲニストについて教えてください。

「私ども日本唐揚協会は、唐揚げを愛する人々の団体であるとともに、庶民の味の代表格である唐揚げを、SUSHIやTENPURAに続く世界的ブランドに認証されることを目標に、さまざまなパブリシティを活用した啓蒙活動を展開しています。そのなかで、唐揚げについて見識深く、またそのおいしさを多くの人々に伝えることのできる人物を“カラアゲニスト”として認定しています」

 

――カラアゲニストに認定された方はどのくらい?

「約7万5000人が認定されています(2017年1月現在)。唐揚検定に合格すれば誰でもカラアゲニストになれますので、ご興味のある方はぜひ私ども日本唐揚協会のサイトをご参照いただければと思います(笑)」

 

日本唐揚協会・八木宏一郎さんに聞いた「唐揚げのトリビア10選」

 

――では改めまして、唐揚げに関するトリビアについてお聞きしていきます。まずは、唐揚げの基礎的な知識から。

 

[その1]唐揚げの定義

「私ども日本唐揚協会では、唐揚げとはこういうものだという定義を定めております。それは食材に小麦粉や片栗粉をまぶして、油で揚げたものです。鶏肉に限らず魚や野菜でも、この定義に沿っていれば唐揚げになります」

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[その2]唐揚げの起源と名前の由来

「歴史的な観点からいいますと、江戸時代初期に中国から伝わった普茶料理(豆腐を油で揚げてしょうゆと酒で煮たもの)が唐揚げの始まりといえます。日本では昔から、海外から伝わった舶来物に対してトウ(唐)という頭文字を付けてきました。こうした経緯を考えても、日本唐揚協会の見解としては、「から揚げ」ではなく「唐揚げ」と表記すべきだと考えます」(八木さん)

(編集部註:普茶料理が現在のような“唐揚げ”に進化した過程については、文献などが見つかっていないため不明なのだそうです)

 

[その3]唐揚げ文化の発展

「外食産業として一番最初に唐揚げが登場したのは、1932年(昭和7年)、東京銀座のレストラン三笠会館の銀座支店で提供された若鶏の唐揚げです。三笠会館伝統の味ということで、80年以上が経過した現在も人気のメニューになっています」

−−80年以上ですか……。すごい歴史ですね。

「唐揚げが家庭の食卓に上がるようになったのには、また違った経緯があります。戦後の国策としてタンパク質を卵(鶏卵)から摂ろうと、全国各地に養鶏場が多く造られました。卵を採り終えた鶏は肉がくさく硬いため、廃棄されることが多かったのですが、これをおいしく食べるための方法はないかということでさまざまなレシピが考案されました。そのなかから、ショウガやニンニク、タレや醤油に漬け込んで揚げる唐揚げが定着していきました」

 

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