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プロペラじゃない換気扇って知ってる?

換気扇などに使われている“ファン”は、すべて同じタイプだと思っている人も多いのでは? でも、実は「シロッコファン」と「プロペラファン」の2種類あるんです。いったいどこが違っていて、それぞれどんなメリットがあるのか? 『All About』で家電ガイドを務める滝田勝紀さんに教えてもらいました。 * * *プロペラファンは“プロペラ”という響きから、その形が想像しやすいと思います。そう、飛行機のプロペラのようにぐるぐる回っているアレです。扇風機や、家屋の壁に取り付けられ、屋外へ汚れた空気を直接排出するタイプの換気扇に使われている回転羽根のことです。それに対してシロッコファンは「なに、それ?」という人がほとんどでは? シロッコファンとは、大きなカバーのついた“レンジフード”タイプの換気扇などで使われています。レンジフードタイプの換気扇などを使っている家庭では、年末の大掃除などでカバーを開けた際、内側に丸い穴があいていて、筒状になったファンが見えると思います。ふだんは隠れていてなかなかその存在に気づかないですが、それがシロッコファンなのです。 プロペラファン換気量が多くシンプルで安価。強風に弱い3~7枚ほどの羽根が1枚1枚円を描くように配置されたプロペラファン。扇風機や、壁に直接取り付けて排気する“直接排気式”の換気扇などに使用されます。プロペラファン仕様の換気扇構造的には非常にシンプルで、大風量に向いているため、換気量が多いのが特徴。本体価格、設置価格などが安いのもメリットです。ただ、無風のときや気密性が低い場合は風量効率が良いのですが、屋外の風が強い日などはその影響をまともに受けやすく、風量が弱まりやすいという弱点もあります。ですので、気密性の高い建物、常時、風が強い高層マンションやビルなどの設置には向いていません。 シロッコファン空気を送り出す力が強くて安定性◎。コストは高め天井裏や壁のなかに巡らせたダクト配管を通じて、汚れた空気や煙などを排出口まで誘導する“ダクト式排気”の換気扇に使われるのがシロッコファン。縦長の羽根が円を描くように、筒状に配置されています。シロッコファン。右は三菱電機の最新タイプで、1枚1枚のブレードを円弧状にすることで、低騒音化を実現したシロッコファンはダクトの内側に設置されるので、屋外の風の影響を受けにくく、空気を送り出す力が強いのが特徴。そのため、最近の高気密・高断熱の戸建住宅や集合住宅、常に風が強い高層マンションやビルなどで多く使われています。内部にシロッコファンが付いているレンジフードタイプの換気扇。ダクト式排気を行うまた、壁から直接、排気するわけではないため、設置場所の自由度が高いというメリットも。ただ、設置する場合にダクト配管を必要とするなど、プロペラファンに比べてコストがかかります。 レンジフードのなかに設置されるシロッコファンと、壁に直接、設置されるプロペラファン。ファンを回転させて空気を屋外に排出するという、換気扇ならではの役割自体は共通ですが、それぞれに適した設置場所や特徴があることを知っておけば、新居を建てる際や引っ越し時などに役立つでしょう。また、たとえば、三菱電機の換気扇では、最近はプロペラファンの羽根の形状を工夫することでより静かになり、シロッコファンはブレードを斜めにカットした円弧状にするなどの工夫で静粛性を高めています。換気扇の世界も、日進月歩で進化しているんですね。 教えてくれた人滝田勝紀さん『All About』の家電ガイド。フリーランスの編集者。モノ情報誌で家電製品の担当を10年以上務める。とくにロボット系家電やIoT家電に精通。毎年秋にドイツで開催される世界一の家電見本市「IFA」ほか、海外の家電イベント/家電メーカーの取材経験も豊富。 [glink url="http://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/products/air/lineup/ventilationfan/index.html"] ●こちらの記事もおすすめです![glink url="http://www.nikuine-press.com/forefront/post_3899/"][glink url="http://www.nikuine-press.com/survey/post_2472/"][glink url="/tellme/post_3934/"]

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大人と子どもを見分けて風を同時に吹き分ける! 世界初、三菱電機「霧ヶ峰」の賢い新機能を体感してみた

暑がりな子どもと、寒がりなママ。家族がリビングに集うとき、体感温度の違いで空調の調節に困ることってありませんか? 三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰 FZシリーズ」の2017年モデルには、子どもと大人の身長や体格差に合わせて気流を調整できる新機能が搭載され、暑がりさんも寒がりさんも、同時により快適に過ごすことができるとのこと。さっそく、ニクイねぇ! PRESS編集部スタッフが、その機能の効果を体感してきました。 東京・銀座にある「METoA GINZA」は、三菱電機グループのテクノロジーを「見て」「さわって」「体験」できるスペース。入場は無料で、11〜21時まで、どなたでも入ることができます。こちらの3Fスペースに、ルームエアコン霧ヶ峰 FZシリーズの2017年モデルを体感できるデモコーナー「わたしの風」が期間限定で開設されています(2016年10月オープン)。床面に表示された動くサークルの中に立つと、デモ運転が開始します大人と子ども、それぞれの身長差をキャッチし、異なる風が流れてきます。風向きや風量は、目で見てわかるように、異なる花の映像になっています。何度か体験していると、異なる風のイメージ映像が出てくることも。また、毎回、足元に一人ひとりに合わせたメッセージが表示されるので、小さなお子さんから大人まで、楽しく体感できるんです。 [暖房設定時の気流イメージ] 霧ヶ峰 FZシリーズに搭載されている赤外線センサー“ムーブアイ極(きわみ)”は、360度回転して人の位置を把握し、表面温度の変化を0.1℃単位で感知する三菱電機の特許技術です。今回、この“ムーブアイ極”がさらに進化し、大人と子ども(※)の違いを見分け、表面温度が同じでも、大人より暑がりのお子さんには、気流をゆるやかに設定する機能が搭載されました。※身長約75〜130cm程度の人を想定 異なる2つの気流を同時に出せるのは、世界初の新機能“パーソナルツインフロー”の成せる技。内蔵されている左右2つのファンが独立して動くのです。 METoA Ginzaでは、ほかにも映像美やロボットの最新テクノロジーを体感できます。おしゃれなカフェもあって家族みんなで楽しめるスポットなので、ぜひ足を運んでみてくださいね。 三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza(メトア ギンザ)」 東京都中央区銀座5-2-1「東急プラザ銀座」内 Tel:03-5537-7411 開館時間:11:00~21:00入場無料休館日:1月1日(別途施設メンテナンスなどで休館になる場合があります)※ 館内ではFree Wi-Fiの使用が可能です。[glink url="http://www.metoa.jp"]

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どれも似たようなもの…じゃない! 「換気扇」の進化が地味にスゴかった

どこの家庭にも複数あるのに、ふだんあまり気にしていない家電といえば“換気扇”ではないでしょうか。換気扇は、主にキッチン、浴室、トイレに設置してあり、室内の空気と屋外の空気を入れ換える大事な役割を果たしています。2003年の建築基準法の改正(施行)で、シックハウス対策として、24時間換気が可能な換気設備の義務化により、換気扇はいまやなくてはならない家電となっています。そこで今回は“地味だけど実はスゴイ”換気扇にフォーカスしました。数多くのラインナップを誇り、一部では“換気扇の総本山”とも呼ばれている三菱電機では、ありとあらゆる換気扇を取り扱っているとのこと。そこで、岐阜県にある三菱電機の中津川製作所にお邪魔し、ふだんは一般公開していないショールームを拝見しながら、最新の換気扇事情についてうかがいました。三菱電機 中津川製作所ショールームには懐かしい換気扇や扇風機が! 左の金色の換気扇は、2006年の生産1億台を記念してつくられた非売品 プロペラファンからシロッコファンへ 時代とともに変わる換気扇の形 換気扇と聞くと、台所のガスコンロの上にある換気扇の姿を思い浮かべる方も多いと思います。台所のガスコンロの上にある標準換気扇は、壁に付けて直接、外へ風を送る“プロペラファン”が主流でした。プロペラファンは大風量に向いているため、換気量が多いのが特徴です。プロペラファンは、今も戸建住宅で多く使われていますが、近年の高気密・高断熱の戸建住宅や集合住宅では、空気を送り出す力が強い“シロッコファン”の採用が多くなっています。このタイプがプロペラファンです貴重な金ピカのプロペラファン仕様。生産5000万台、1億台を記念し、中津川製作所でカラーリングされた非売品内部にシロッコファンが付いているレンジフードタイプの換気扇シロッコファンは、プロペラファンのように外に面した壁につけるものではなく、部屋の中央部などからトンネルのようなダクトを経由して換気します。プロペラファンとシロッコファン、それぞれ異なる特長を生かして換気扇はつくられています。プロペラファンは、最近では羽根の形状を工夫することで、より音が静かに。一方のシロッコファンも、ブレードを斜めにカットした円弧形状にするなどの工夫で、静粛性を高めています。上が最新のプロペラファン。羽根の形状を工夫して低騒音化を実現右が最新のシロッコファン。一枚一枚のブレードを円弧形状にすることで、低騒音化を実現しているとのこと 最新換気扇は“電気代が安い・ハイパワー・静か!” 一見、どれも同じように見える換気扇ですが、中身は着実に進化し続けています。中津川製作所では、羽根やモーターなどの基礎部分を開発し、幅広い製品を世に送り出しているとのこと。三菱電機 住宅用換気送風機製造部 換気扇技術 川又信幸さん(左)と、増田健司さん(右)。熱く解説してくださいました!そして近年、積極的に開発を進めているのが、扇風機などでも注目されているDC(直流)ブラシレスモーターを搭載した換気扇。今のところ、AC(交流)モーターを搭載するタイプが主流ですが、DCブラシレスモーターの換気扇は、消費電力量を最大77%も低減でき、さらに外風の影響やダクト配管の長さなどに左右されることなく、設定した風量を一定に保つ制御もできるため、これからの市場の主役になると考えているとのことでした。左がDCブラシレスモーター、右がACモーター。DCブラシレスモーターはコンパクトで、運転を制御する回路基板も内蔵されています消費電力量はこんなに違います。DCモーターの方がオトクなのは一目瞭然!また、最新モデルのダクト用換気扇に採用されている“ハイブリッドナノコーティング・プラス”は、ファンにホコリが付くのを防ぐ世界初のコーティング技術(台所用を除くシロッコファンの製品に採用)。換気扇が汚れてしまうと、換気風量が低下するばかりか、運転音が悪化する原因となるそうですが、三菱電機の換気扇は、その心配がほぼありません。10年間、省メンテナンスで、換気性能はほとんど落ちないそうです。ふだん見えないところまで、気配りが行き届いているんですね。ファンの汚れは換気効率を落とし、余計なパワーを使ってしまいます。これなら安心 単に空気を入れ替えるだけじゃない! 部屋の温度を逃さない換気システム「ロスナイ」 三菱電機はさまざまな換気扇を開発していますが、中でも驚いたのは、熱交換形換気機器「ロスナイ」です。換気扇を使ったり、窓を開けたりして普通に換気をすると、たとえば冬場なら、せっかくエアコンなどで温めた室内に、外の寒い空気がそのまま取り込まれてしまいますよね。空気はキレイになるけれど、部屋は寒くなってしまいます。このムダを「室内の温度と湿度を逃さず、外のキレイな空気と換気する」ことで軽減する仕組みが「ロスナイ」なのです。温度を伝え、湿度を通す“紙”の特性を生かすことで、1970年に世界で初めて開発に成功。“エネルギーのロス(損失)がナイ(ない)省エネルギー機器”なので「ロスナイ」と命名され、以来、40年以上に渡って進化を続けています。ロスナイの心臓部である“紙”でできたロスナイエレメント(熱交換器)。紙といってもただの紙ではなく、温度をよく伝え、湿度をよく通す工夫や、汚れた空気を通さない(交換しない)工夫をした“特殊な紙”を使用しているとのこと。さらにロスナイは、外気中に含まれる花粉やホコリなどをフィルターで取り除きながら給気するため、部屋にキレイな外気を取り入れることができます。 「ロスナイ」の最新エレメントである“ハイパーEcoエレメント”は、紙製エレメントより薄い特殊加工紙を仕切板に使用し、その接着面に湿度透過性の高い接着剤を用いることで、熱交換効率を向上させています学校など公共施設への導入も進んでいるそうです「ロスナイ」に使用されている“ハイパーEcoエレメント”の実物ファンが回転しているだけの単純な家電、と思っていた換気扇ですが、こんなに進化していたなんて知りませんでした。なお、換気扇の寿命は、一概に何年とはいえませんが、運転中にこれまでと違う異常音や振動がしてきたら替えどき、とのこと。さまざまなタイプの換気扇があるので、交換時にはぜひ比較検討してみてくださいね。 [glink url="http://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/products/air/lineup/ventilationfan/index.html"] 文/石井和美フリーライター・家電プロレビュアー。子ども2人と夫の4人家族。白物家電や日用品の製品レビューを得意としている。Webや雑誌などで多数執筆中。家電blog(http://kaden-blog.net/)管理人。

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サーキュレーターと扇風機の違いって? いまさら聞けない家電用語の基礎知識

次々に新たな製品やサービスが登場する家電の世界。「聞いたことはあるけれど、実はイマイチ中身がよくわかっていない言葉」、ありませんか? そんな家電や家電の技術に関する用語を、『All About』で家電ガイドを務める滝田勝紀さんにわかりやすく教えてもらいました。 〔白物家電・黒物家電〕── まず、この2つの言葉の違いは?「昔、キッチンのカラーリングは“白”が主流で、炊飯器や冷蔵庫といった生活家電といえば、その場に合うよう白い色合いのものが多かったんです。なので“白物”。そして“黒物”は、ビデオデッキやテレビといったデジタル系の家電を指していました。ただ最近は、家電のカラーは白物・黒物に縛られず、バリエーションに富んでいますから、あくまで総称になっていますね」 〔サーキュレーター〕── 最近、流行りのサーキュレーターですが、扇風機となにが違うのでしょうか?「基本的に、扇風機は人へ向けて風を送るもの。一方のサーキュレーターは、空気を循環させる目的でつくられたものです。扇風機は、風量や向きの調整を行いやすいのですが、サーキュレーターは直進性の強い風を送ることを重視して設計されています。そのため、エアコンの近くに設置すれば、冷気や暖気が効率よく部屋中に届けられるので、エコにもつながるのです」 〔サイクロン式掃除機〕── ネーミングがいかにも「吸い込みそう!」というイメージがありますが、そもそも具体的な特徴とメリットは?「従来の紙パックの代わりに、風の力でゴミを分離するシステムが採用されている掃除機のことですね。本格的なサイクロン式掃除機であれば、風の遠心分離によるゴミ分離構造のおかげでフィルターがいらないため、目詰まりせずに、吸引力が一定しているという特徴を持っています。紙パックを交換する必要がないので、ランニングコストを大幅に抑えられるメリットもありますね」●サイクロン式プレミアム掃除機「風神」 〔IH〕── “IHクッキングヒーター”などでキーワード自体はよく知られていますが、どんな仕組みなのでしょう?「IHは“インダクションヒーター” の頭文字です。この機構は、IHクッキングヒーターだけでなく、炊飯器にも使用されています。たとえばIH炊飯器の場合“電磁誘導加熱”といって、内釜の周囲を電熱線がグルグルグルっと取り囲んで温めています。熱効率がよく、ムラなくお米を炊くことができるんです」●三菱IHジャー炊飯器 〔LED(エルイーディー)電球〕── 「我が家も蛍光灯からLED電球に変えた」などとよく話題になりますが、仕組みや特長は?「LEDは、Light(光)、Emitting(放出する)、Diode(ダイオード/半導体)のそれぞれ頭文字をとったもので、文字どおり、電気を流すと発光する半導体の一種です。特長は、スイッチのオン/オフに強くいので長寿命で、省エネ性能も高いんです。販売当初に比べ、バリエーションも豊富に登場していますので、目的に合ったLED電球を選びたいですね」●LED電球「MILIE」 〔圧縮機/コンプレッサー〕── 正直、なにかを圧縮する機械のこと、くらいしかわかりません……。「おもに、エアコンと冷蔵庫に搭載されているもので“冷媒を圧縮する機械”のこと。冷媒と呼ばれるガスを圧縮させることで生まれる熱を、移動させる技術です。エアコンや冷蔵庫で空気を冷やしたり温めたりするのに使われています」 〔ヒートポンプ〕── ポンプというくらいですから、熱を押し出すなにかのことでしょうか?「そう、正解です! 熱を集めて、必要な場所に移動させる技術ですね。エアコンや給湯機、床暖房や“エコキュート”の熱源として使われています。要は、少ない電気で効率よく大きな熱を作れるというもの。省エネになるので環境にも優しいですよ」●三菱エコキュート(自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯機) *****「あれ? 自分が思っていたのとちょっと意味が違う?」なんて言葉、ありましたか? その意味を理解しておくことで、自分にフィットした新しい家電やサービスをいち早く見つけられたり、家事の効率アップや家計のコストカットにつながったり、なにかメリットがある可能性は大。ぜひ参考にしてみてくださいね。 教えてくれた人滝田勝紀さん『All About』の家電ガイド。フリーランスの編集者。モノ情報誌で家電製品の担当を10年以上務める。とくにロボット系家電やIoT家電に精通。毎年9月にドイツで開催される世界一の家電見本市「IFA 2015」ほか、海外の家電イベント/家電メーカーの取材経験も豊富。 【用語解説記事】[glink url="http://www.nikuine-press.com/tag/glossary/"]

ニクイねぇ!調査隊

最近の「高級扇風機」、普通の扇風機とどこが違う?

最近、家電量販店などで、ひと昔前とはひと桁違う扇風機が売られていることに驚いた、という話をよく耳にします。以前はほとんどの扇風機が5,000~6,000円程度で買える感覚でしたが、2010年ごろから、それらとは一線を画す「高級扇風機」の市場が拡大中なのです。では、最近の「高級扇風機」と、いわゆる普通の扇風機とは、具体的にどこが違うのでしょうか?  DCモーターで多彩な風を吹かせられる多くの「高級扇風機」には、高効率なDC(直流)モーターが搭載されています。特長は、低消費電力&きめ細かな風量制御。DCモーターのおかげできめ細かな風量切り替えが実現し、なめらかに変化するリズム風、超微風など、多彩な風を吹かせることが可能になりました。一般的な扇風機に搭載されているAC(交流)モーターでは、風の設定を、強・中・弱といった強さくらいしか調整できません。ACモーターは安価ですが、周波数に応じた一定の回転速度しか得られないからです。 羽根の形状を独自に開発二重の羽根や多羽根など、各社の「高級扇風機」がもっともこだわっているのが、羽根の形状。単に風を生み出すだけの羽根ではなく、各社が考える理想的な風を吹かせるため、羽根を1枚1枚、独自に開発しています。たとえば、三菱電機のDCモーター扇風機「SEASONS」では、航空機の翼などで採用されるウイングレット形状の7枚羽根を採用。外周端部の風の渦が変動するのを抑え、運転音の低減を実現しています。さらに、風の整流効果を高める新形状のファンガードを開発。より静かで、到達距離の長い気流をつくることによって、快適な空気循環を実現しているのです。 より自然な風に近づいたACモーターは繊細な回転スピードの制御ができなかったため、ムラのある一定の風しか吹かせることができませんでした。ムラのある風に連続してあたるということは、空気の塊をぶつけられ続けるようなもの。細かく連続的な衝撃を、知らず知らずのうちに受けていました。それに対し「高級扇風機」のDCモーターは、回転スピードをきめ細かく制御可能。さらに、独自形状の羽根と組み合わせることにより、連続的な空気の塊ではなく、自然界を吹きぬけるベールのような風を吹かせることができるのです。 サーキュレーターにもなり、オールシーズン使える「高級扇風機」は扇風機としてはもちろん、サーキュレーターとしても活用できます。ヘッドが真上に向いたり、360°立体的に首振りする機能をプラスしているほか、DCモーターによってより強い直線的な風を遠くまで送ることもできるからです。暑い夏には、床面に溜まりがちなエアコンから出た冷たい空気を、部屋中に効率良く循環させられます。そして寒い冬には、夏とは逆に、天井側に溜まってしまいがちな温かい空気を、床面の方へ送ることができます。さらに、じめじめした梅雨どきには、洗濯物を乾かす際にも活用可能と、オールシーズン活躍してくれます。 音が静かでぐっすり眠れる「高級扇風機」の中でも、三菱電機のDCモーター扇風機「SEASONS」の場合、先進の気流制御技術と組み合わせることで、強運転時でも30dB程度と、ささやき声くらいの低騒音を実現しています。さらに、就寝時やリラックスタイムのための微風運転時も、木の葉のふれあう音より静かな約12dB。部屋で使っていても、ほとんど音は聞こえません。とにかく静かな環境で眠りたい、という人には、とてもおすすめです。 文/滝田勝紀『All About』の家電ガイド。フリーランスの編集者。モノ情報誌で家電の担当を約10年以上務める。ロボット系家電やIoT家電にも精通。毎年9月にドイツで開催される世界一の家電見本市「IFA 2015」ほか、海外取材の経験も豊富。 三菱扇風機:DCモーター扇風機 SEASONShttp://www.mitsubishielectric.co.jp/home/fan/product/seasons/三菱扇風機DCモーター扇風機SEASONSのページです。扇風機とサーキュレーターを一つにし、オールシーズン上をいく気持ちよさを。   

ニクイねぇ!最前線

なぜ、三菱電機は「銀箔」と「突板」を家電に使ったのか?

三菱電機イベントスクエア「METoA Ginza」が、東京・銀座の新たなランドマーク「東急プラザ銀座」内に誕生しました。その展示のなかでひときわ目を引くのが、なんと「銀箔(ぎんぱく)」と「突板(つきいた)」を外装に施した特別仕様の家電です。「銀箔」は漆器や屏風といった伝統工芸品の装飾などに使われ、天然木を薄くスライスした「突板」は家具や床などの表面を美しく仕上げる化粧材として使われます。なぜ、これらの素材が家電に使われることになったのでしょう? 三菱電機株式会社 デザイン研究所の高橋美早さんにお話を伺いました。三菱電機株式会社 デザイン研究所 ホームシステムデザイン部 ホーム第2グループ 高橋美早さん どうしたら家電に「愛着」を持ってもらえるか── まずは、なぜ今回「METoA Ginza」内で、このようなデザイン展示を企画されたのかを教えてください。「METoA Ginza」は、三菱電機についてお客様のご意見を伺うチャンスにもなる場です。私たちデザイナーも「こんなものをデザインしたら、どんな反応が返ってくるのだろう?」というデザインの可能性を問えるこの場で、量産品などではなかなかできないことにトライしたのが、この「銀箔」と「突板」のスペシャルプロダクトです。三菱電機は家電デザインの可能性を問うために、METoA Ginzaに「銀箔」(写真上)と「突板」(写真下)を外装に施した特別仕様の家電を展示。この展示物の写真や、METoA Ginza内で撮ったカットにハッシュタグ“#スペシャルプロダクト”をつけてTwitterやInstagramに投稿すると、開発陣とデザインについてのコミュニケーションを図れる取り組みも実施している ── なぜ「銀箔」「突板」という素材を選ばれたのでしょうか?もともと「家電と暮らす」というコンセプトがありました。いっしょに暮らしたい家電ってなんだろう? と。家電は長年使う耐久消費材ですが、一般的には買った瞬間から、どんどん価値が下がっていきます。最新テクノロジーが搭載された新モデルが出れば、どんどん古くなるだけのものです。でも、家電以外では、そうではないものもたくさん存在します。── 嗜好品などはたしかに違いますね。愛着や思い入れを持ったり、使い込むことで味が出たりする道具やモノもたくさんあります。家電を手掛ける者としては、家電もそうあって欲しいなと思います。そして「どうやったら家電に愛着を持ってもらえるだろう」と考えたとき、本物の素材を使うことで、家電にもそういう感情を持ってもらえるのでは、という考えに至りました。── 本物の素材といっても、いろいろありますよね。そうですね。たとえば、漆なども検討しましたが、漆はすでにほかのメーカーさんがヘッドホンやテレビなどで使われていて、工業用漆の世界もすでに確立されています。せっかくの機会ですから、既存のものではなく、新しいものに挑戦しようと決めていました。──「銀箔」や「突板」の家電なんて、たしかに聞いたことないですね。この「銀箔」や「突板」には、それぞれ本物の素材を使っているのですが、本物の手触りや、使うたびに温もりを感じられる、味が出てくるところがいいですよね。とくに「銀箔」はかなり繊細な金属で、エイジングされるにしたがって、色がどんどん変化していくんです。通常の家電だと、変化するといえば、単に汚れていくといった印象ですが、素材が本物だと、自分なりの道具になっていき、馴染んでいく。そこが、家電でありながら愛着や思い入れが持てる最大の理由だと思います。 “アクセント”と“フィット”。人と空間に調和するふたつの考え方── 三菱電機のデザインには「調和」や、家電を単体の製品ととらえてデザインするのではなく、周囲の空間と調和させることを目的にデザインするという新たなコンセプト「空間適合」といったキーワードが存在しますが、そちらの観点からみて、「銀箔」「突板」との相性はいかがですか?調和の中には、「人と調和」と「空間と調和」のふたつの考え方があります。さらに、「空間と調和」にもふたつの考え方があって、それぞれ“フィット”と“アクセント”という言葉で表現できます。── それはどういうことでしょうか?“フィット”型は、壁紙や家具などと同じ色にそろえて馴染む、という調和の考え方です。“アクセント”型は、たとえば、真っ白な部屋のなかに絵を飾ると、適度なアクセントやリズムが生まれ、結果的に部屋全体のインテリアが整って調和する、という考え方。それぞれデザインのベクトルは違いますが、調和というキーワードでくくることができます。── 「銀箔」や「突板」はそれぞれどちらになるのでしょうか?「銀箔」は、アクセント型の調和。空間にアクセントを与えて、部屋全体の空気を変えてくれるような存在です。そして「突板」は、古くから使われている木という素材を使い空間に馴染ませ、フィット型の調和の考え方に近い素材だと思います。── 人と調和するという考えでは、このふたつの素材はどう表現できますか?「突板」では手触りや温もりを感じてもらったり、「銀箔」ではエイジングを楽しんでもらったり。そういった価値観で、人と調和をするという考え方を取り入れました。── 実際、こちらを製作するに当たり、どのようなところとタッグを組まれたのでしょうか?「銀箔」でご協力いただいた株式会社歴清社(http://www.rekiseisha.com/)さんは、非常にイノベーティブです。これまで、箔の多くは工芸品で使われていたのですが、少しの箔を小さなものに使う世界観のままでは業界がまったく潤わない、ということで、箔を使った壁紙を生産し、その80%以上をグローバルで販売しているという希有なメーカーさんです。「突板」でご協力いただいた北三株式会社(http://www.hoxan.co.jp/)さんも、家具だけでなく、ホテルや大きな店舗、さらには鉄道の「ななつ星 in 九州」の内装を手掛けるなど、どんどん新しい世界に進出して新たな突板の可能性を切り拓いています。 光や壁の色、エイジングで表情を変える「銀箔」の魅力── そういったメーカーの方々と、今回、三菱電機も家電という新たな課題を通じて、いっしょに「銀箔」や「突板」を使ったデザインの可能性を考えたということですね。そうですね。先ほどから「銀箔」や「突板」とひと言でくくっていますが、実はどちらにも、たくさんの種類があるんです。ここにたどり着くまでに、いろいろ試しました。たとえば、箔は「金箔」「銀箔」「スズ」「銅」「プラチナ」と、金属の種類だけでも多数ありますし、表現する方法もたくさんありました。銀箔を施した三菱冷蔵庫 WXシリーズたとえば、“いぶし銀”という言葉にあるように、燻す時間によって、ピンクからグリーンに変化し、さらに黒に近づく手法などがありました。そのさまざまな素材・手法のなかでこの「銀箔」を選んでいます。「突板」も同様です。今回使ったのは、「ローズウッド」という素材ですが、素材の明るさや色味、年輪の紋様などすべて異なり、極端にいえば、木の数だけ「突板」はあるのです。この「突板」と「ローズウッド」のふたつに決まるまでに、とても長い時間を費やしました。突板を貼った三菱冷蔵庫 WXシリーズ── 「METoA Ginza」が銀座にあるから“銀”、というものではないんですね。銀座はかつて、銀を取り扱っていた街なので、まったく縁がないわけでもありません。それも含めて、大真面目に本銀箔にこだわっている部分もあります(笑)。銀色の箔には種類がたくさんあって、先ほど挙げたように、プラチナ箔もスズ箔もみんな銀色ですが、今回は本物をまとうことによる高級感を狙って、本銀箔にこだわりました。銀箔を施した三菱IHジャー炊飯器 本炭窯KAMADO光の映し出し方や輝き方、銀特有の上品さや上質さなども考慮した結果、“銀座で銀”にたどり着いたのは、運命だったのもしれませんね。銀箔を施した三菱コードレススティッククリーナー iNSTICK── 実際のスペシャルプロダクト家電を拝見して思ったことは、「銀箔」ってもっとギラギラとした、ゴージャスな雰囲気だと想像していたのですが、それとはまったく違う印象ですね。そうですね。実は「箔」のメーカーの方に「箔って、ギラギラしたものとか目立つものだって思うでしょ?」と聞かれたとき、私も「そういうイメージです」と返しました。するとその方が「昔はいまのように明るくなくて、部屋の灯りはろうそく。たとえば、ぜんぶ金箔を貼った茶室に、ろうそくの炎がふわっと灯ることで、その光を拾った金箔がほんのり輝く。その輝きこそが『箔』の輝きだったんです」と教えてくださいました。侘び寂びの世界では箔こそが本物、という話を伺い、さらに周囲の光や壁の色などの映り込みを美しく表現できるようにしたいと、「METoA Ginza」内での展示方法のヒントまでいただきました。── 興味深い話ですね。同じ「銀箔」でも、ちょっとした光の加減や壁の色味で、それ自体がまったく異なって見えるのが「銀箔」のおもしろいところですね。たとえば、エアコンと冷蔵庫を比較しても、大きさも違えば、置かれる高さも違いますよね。それによって光の当たり方は変わりますし、同じ「銀箔」でも表情が違います。それと、時間が経つにつれ、素材は銀なのにだんだんとピンクに変色したりするんですよ。銀箔を施した三菱ルームエアコン霧ヶ峰 FLシリーズ── 「METoA Ginza」に設置されたモデルを最初にご覧になった方と、3カ月後にご覧になった方とでは、違う色味に見えている、ということも考えられますね。その変化も楽しめる、と。まさに、そこも狙いです。1枚1枚の「銀箔」を“箔マス”と呼ぶのですが、それぞれの端面からエイジングされていくんです。金属が端っこから錆びていくのと同じように。繊細な素材なので、念のため、クリアコートは施していますが、エイジングが徐々に進むことには驚きました。おそらくですが、最初にピンク、オレンジとだんだん変色して、最後は緑から黒になるはずです。── もともと同じ「銀箔」なのか? っていうくらい変色するんですね。“変わること”に価値が見出せる素材だからこそ、もっと長く使ってみよう、大事に使おうといった愛着が湧くのではないかと思っています。── いわゆる耐久消費財的なものではなく、嗜好品としての家電になるというわけですね。そうですね。いっしょに暮らすものとして考えると、家電でありながら、愛車などの嗜好品に近い感覚を味わえる、そんな家電かもしれません。しかも、完全に手作業で作っているので、同じものがほかに存在しないという点も、そうした感覚にリンクするかもしれませんね。使われ方や置かれる場所によっては、エイジングも千差万別です。完全な一点ものです。そんな家電はありませんよね。 木の温もりと、モダンなインテリアに調和する質感── さて、一方で「突板」の方ですが、こちらも「銀箔」の真相を聞いた後だと、相当のこだわりがあると予想するのですが、いかがでしょう?「ローズウッド」という本物の木をスライスした「突板」を手作業で貼り付けていますので、ふたつとして同じものがありません。同じ樹種でも個体によって模様の出方が異なりますので、プロトタイプとして製作した「突板」の家電と、「METoA Ginza」に展示されている「突板」の家電とでは、表情がまったく違うんです。── 当初のプロトタイプは暗めのトーンですが、具体的には、どう違うのでしょうか?METoA Ginzaに展示しているものは、プロトタイプに比べ明るくて木目が際立っています。METoA Ginzaにアートピースのように展示された、突板を貼った特別仕様の家電木の温もりを感じてもらえるようにしたかったので、同じローズウッドのなかでも、木目の柄が少し立っているような“一品ものの価値”が出る「突板」を選定しました。── こちらの「突板」の炊飯器ですが、ラウンド形状の「本炭釜 KAMADO」ではなく、スクエア形状の蒸気レスモデルを使用されてますね。やっぱり「突板」を「本炭釜KAMADO」のラウンドしたボディに貼るのは難しかったのでしょうか?突板を貼った三菱IHジャー炊飯器 蒸気レスIH炭炊釜鋭いですね。そのとおりです。「突板」という目の流れがあるものを、大きくて曲面のあるものに貼ることが難しくて。木目を美しく見せる、という観点も踏まえ、スクエア型の蒸気レスモデルを選択しました。ただ、「突板」のメーカーさんは、クルマのインテリアなどに貼る技術は持っているんです。高級車のハンドルやインパネには、本物の「突板」が使われていて、そういったこともやっているメーカーさんです。── それ以外にも、天然木だからこその苦労も経験されたのではないでしょうか?今回の展示品を「木の塊から切り出されたような展示にしたい」と「突板」メーカーさんに伝えたところ、「それなら展示台のほうの木もそろえなければ駄目ですよね」ということになって、展示台の大きさ分を取れるローズウッドを手配してくださったんです。必要とする量の素材を取れるローズウッドと、取れないローズウッドとがあるなんて私たちは知らなかったので、一緒にやることで知れることも多かったですね。── あと「突板」も「銀箔」と同様、さまざまな種類の木があるなかからローズウッドに決まったんですよね?たとえば、黒檀みたいに高級な木材もありますが、見た目は美しくても数を確保できないので断念しました。ある程度の数をしっかりと確保できて、なおかつ高級感を感じてもらえるような観点で選んでいったのがローズウッドだったのです。温もりを伝えたいという意味では、いい方向に進んだなと思っています。突板を貼った三菱ルームエアコン霧ヶ峰 FLシリーズ── こういう「銀箔」や「突板」のモデルは、デザイン先行で作られたものだと思いますが、実際、生産する現場からは、どのような声が聞かれましたか?実際、工場の方々に「銀箔」のモデルを見せたとき、おもしろい反応が返ってきました。いままで私たちデザイナーは、たとえば、冷蔵庫の上部にある樹脂部品のような、機能には必須だけれどデザイン的には美しくないパーツなどは、極力薄くしたいという話を常にしていたんです。でも、工場側からすると、お金もかかるし作るのも大変だから、そのまま使わせて欲しい、といわれるんです。でも、今回この「銀箔」を見せたとき、工場の設計の方々が、逆に「この部品はない方がいいね」といってくれたんです。そのときに、「銀箔」や「突板」の家電を作って良かったなと思いました。突板を貼った三菱コードレススティッククリーナー iNSTICK── 美しいものを作ることで、工場の方も想いを共有できたということですね。美しい家電を見ると、コストや製造、生産条件といった制約よりも、きれいに作りたいとか、きれいに仕上げたいという気持ちが優先される、ってことなんですね。プロの設計者ですから、本来であれば、それよりも先に違う条件が頭に浮かぶのでしょうが、「銀箔」や「突板」の家電を見たときには、自分の世界とは関係ないと否定することなく、素直にそういうふうに感じてもらえたんです。それはデザイナーとして、本当にうれしかったですね。── プロの設計者をも変える力がある。それほどの美しさや輝きを「銀箔」や「突板」の家電が秘めている、ということが証明されたわけですね。また、この「METoA Ginza」全体をデザインされている空間デザイナーの窪田茂さんとは、この「銀箔」や「突板」の家電ついて、どのようなことを話されましたか?窪田さんは「銀箔」や「突板」の家電をご覧になって「販売店のように展示するのではなく、ひとつのアートピースみたいな形で展示してほしい」といわれました。── 最後に、実際「METoA Ginza」を訪れた方で、この「銀箔」や「突板」の家電を目にされた方に、どのようなことを期待したいですか?もともとのコンセプトが「家電と暮らす」であり、いっしょに暮らしたい家電ってどんな家電だろうということを考え、この「銀箔」や「突板」の家電を提案させてもらいました。ご覧になられた方々の率直なご感想を伺いたいです。肯定的なご意見でも否定的なご意見でも構いません。こちらが発信するだけでなく、いろいろなご意見を伺えることが大切ですし、これをきっかけに、三菱電機のデザインを知っていただいて、この場が私たちデザイナーとお客さまとのキャッチボールが繰り返される場所になったらいいなと考えています。  *「METoA Ginza」での「銀箔」と「突板」を外装に施した特別仕様の家電の展示は7月10日(日)をもちまして、終了致しました。

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花のプロがおすすめ! 初心者でも育てやすい観葉植物5種

お部屋のインテリアとして、男女問わず人気の観葉植物。さわやかに部屋を彩ってくれるグリーンは大好きだけれど、育てるのが難しそうだから……と諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか。そこで、展示会やウェディングの装飾などで幅広く活躍中のフラワーデザイナー・三宅さとこさんに、初心者でも育てやすいおすすめの観葉植物5種と、育て方のコツを教えてもらいました。(※それぞれの価格は参考価格です。器や植物の大きさ等で前後しますのでご了承ください」) 1.  多肉植物特徴:乾燥気味に育てるので水やりも控えめで育てやすい。アンティーク風やレトロなお部屋に合います。100円ショップなどでも販売されており、入門用としては最適。参考価格:100~3,000円 2. シュガーバイン特徴:繊細な5枚葉が可愛いイメージ。ツル状に垂れていくので、風通しの良い部屋に飾るのがオススメです。庭先や玄関といった外で育てても大丈夫ですが、葉っぱが薄いため、できるだけ直射日光にあてるのは避けたほうがいいでしょう。参考価格:300~3,000円 3. フィカス・アルテシマ(ゴムの木)特徴:葉っぱは、形状が丸く、淡い黄緑。茎の曲がりが特徴。インテリアでは絵になる。テーブルサイズから2mくらいまでと、大きさはさまざま。手間ひまをかけて“株分け”で増やしていきたい人にオススメです。参考価格:3,000~20,000円 4. ペペロミア特徴:肉質のある葉っぱで水分を多く含んでいるので、育てやすいのが特徴。品種違いで葉の色や形状が異なるので、個性的なインテリアにこだわりたい人向き。葉脈の種類やカラーも豊富に選べ、寄せ植えにしてもOKです。参考価格:400~3,000円 5. ガジュマル特徴:個性的な幹の形が好まれています。幹は変わらず、葉っぱが伸びていくので剪定をしてあげると、育ちが良くなります。参考価格:1,000~5,000円 おすすめ観葉植物5種、育て方のコツ── 5種それぞれ、葉の形や色に個性があって素敵ですね。育て方のコツを教えていただけますか。「もちろん、ものによって違いますが、比較的マメに水をあげたほうがいいのが、シュガーバインです。これは水が切れると元気を取り戻しにくいので、春・夏は3日に1回くらい、土の表面がしっとりするくらい水をあげてください」── では、一番水をあげなくても大丈夫なのは?「多肉植物です。これは葉っぱの中と茎の中に水分を多く含んでいるので、あまり水をあげ過ぎると根腐れが起きてしまいます。多肉植物の次にペペロミアが近い性質を持っていて、これも水のあげ過ぎには注意が必要です。置き場所にもよりますが、冬場は表面が乾燥し始めたらたっぷりあげてください。環境にもよりますが、頻度としては4〜5日に1回くらいですね」 「ペペロミアの次が、フィカス・アルテシマ(ゴムの木)です。サイズ違いがいろいろと売られていますので、自分の置きたい場所に合わせて選ぶ楽しみがあります。大体1mくらいから2mくらいのものが、育つ経過も見られて人気です。基本的には室内用ですが、春・夏の時期なら外に置いておいても大丈夫ですよ。観葉植物のなかでも暖かい場所で生まれたものなので、気温がマイナスになるような寒い場所には適していません。葉っぱが大きいので、ホコリが溜まらないように手入れしてあげるといいですね。もともと強い植物ですので、そのあたりに気をつけてあげれば大丈夫です」── ガジュマルも暖かい場所で育つイメージがあります。グニュグニュ曲がった幹が特徴的です。育てていくと、沖縄のガジュマルみたいに大きくなるのですか?「ガジュマルは、幹の形で選ばれることが多く、男女を問わず、躍動感を好まれる方におすすめです。サイズも店頭や地域、品種によってさまざま。ただ、沖縄のガジュマルとは品種が違いますから、あんなに大きくはなりません(笑)。近くで見ると面白いので、個人的には小さいサイズをお部屋に飾るとカワイイと思います。葉っぱが伸びるので、重なる部分を剪定してあげてください」── 剪定……。具体的にどうすればいいのですか?「葉っぱが重なる部分などを少し間引いてください。ホコリが載る原因になりますし、虫もつきやすくなります。“風通しを良くしてあげる”ことが重要ですね」── それぞれの寿命はどれくらいでしょうか。「特にありません。ちゃんと面倒をみてあげれば、いつまでも生きていきます。増えてきたら“株分け”で違う鉢に移せますしね」── 実は以前、観葉植物を育て始めたのですが、すぐに枯らしてしまったんです……。「ポイントはやはり“根腐れ”を防ぐことですね。水をやりすぎると湿気で根っこが腐り、水を葉っぱに吸い上げることができなくなります。見た目で判別するのは難しいのですが、目安としては土を少しよけてみて、根っこが緩んでいたり、変色していたりすると危険です。逆に乾燥の度合いですが、土がサラサラで白くなっていたら水をあげてください。土に触れて湿り気具合を確認することが大事です。それでも枯らしてしまった、という方も多いですが、それは、植物を“置く場所”や“季節”で状態がまったく違うからなんです。ですから、先ほどの水やり頻度は、あくまで“目安”だと思ってください。あまり『水やりは3日に1回だ!』などと堅く考えずに、その環境に合わせた植物のコンディションを見てあげるのが、植物を育てるうえでの秘訣ですね」最後に“もっとも気をつけるべきNGポイント”をうかがったところ、「水のやり過ぎ」と「長時間の直射日光」という回答が。これらに気をつけて、観葉植物のある暮らしをぜひ楽しんでくださいね! おしえてくれた人三宅さとこさん庭園デザイナー・石原和幸さんの下、“フラワーコーディネーターチーフ”としてカフェ・ショップ「青山 風花東京」に勤務。現在は、全国各地の結婚式会場やホテルを中心に、展示会やウェディングの装飾、アーティフィシャルフラワーを使用する緑化施工(壁面緑化等)などを制作。さまざまな空間装飾に携わる。   

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もう枯らさない! エアプランツや多肉植物を上手に育てる方法

グリーンあふれるインテリアや男前インテリアの流行で、注目が集まっているエアプランツや多肉植物。毎日水やりをする必要がなく、手間がかからない点が人気の秘密です。一方で、「エアプランツの水やりのタイミングがわからず、気づいたらミイラ化していた」「多肉植物に毎日たっぷりの水やりをしていたら、蒸れて腐ってしまった」という声も……。そこで、東京・世田谷で花店を営む黒沼詠子さんに、エアプランツや多肉植物を枯らさずに上手に育てる方法を教えてもらいました。 エアプランツにも水は必要「一般的な植物は、土から養分や水を吸い上げて成長しますが、エアプランツは空気中の水分を吸収して成長します。土が不要なので、吊るしたり、ボトルに入れたりと、自由に飾れる点が人気ですが、忘れてならないのが水やりです。水やりの方法はふたつ。ひとつが、霧吹きで葉の表面を湿らせる“ミスティング”。そしてもうひとつは“ソーキング”といって、バケツなど大きめの容器に室温に戻した水を張り、エアプランツを丸ごと浸す方法です。春と秋の成長期には、週1〜2回のミスティングとともに、1カ月に1〜2回のソーキングを行います。ソーキングは、夜間に6時間ほど行います。エアプランツは夜間に葉から水分を吸収します。昼間は気孔が閉じているので、必ず夕方以降に行うようにしましょう。また、エアプランツは多湿の状態が続くと腐ってしまうため、ソーキング後は風通しのよいところに吊るすなどして、水分をしっかり切ってあげてください。成長が遅くなる夏と冬は、春と秋よりもミスティングやソーキングの回数を控えめにし、乾燥気味を心がけましょう。湿度が高くなる梅雨の時期も、夏や冬と同様、水やりは少なくてOKです」 エアプランツの日当りと置き場所「エアプランツは、夏の強い直射日光と、湿気が苦手。強い日差しは葉焼けやミイラ化の原因になります。また、トイレなど密閉されがちな空間や湿度の高い場所に長期間置くと、腐ってしまうことも。レースのカーテン越しなど、やさしい日差しが入る場所や風通しのよいところに置いてあげましょう。毎日水やりをする必要がないと、その存在自体を忘れがちになることもあります。そうはいっても、生きた植物。定期的なソーキングを行い、晴れた日にはやさしい日差しが当たる窓際に移動してあげるなど、気にかけてあげてましょう」 多肉植物、失敗の原因の多くは「水やりのタイミングと量」「『多肉植物をダメにしてしまった….』という声の原因の多くは、水のあげすぎにあるようです。多肉植物の自生地はアフリカやメキシコなどの乾燥地帯。肉厚な葉や茎に水分を蓄えているので、水分が少なくやせた土地など、過酷な環境下でも元気に育ちます。このため、水を多くあげすぎると葉がブヨブヨになり、黄色くなって根腐れしてしまいます。水やりは、土が白くなるほどカラカラに乾いた状態になったタイミングで、鉢の底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと。葉に少し張りがなくなったくらいが“あげどき”です。このタイミングで水やりをすれば、逆に水不足で枯れてしまう心配もありません。土が湿っているときの水やりと、冬の休眠期の水のあげすぎは厳禁です。水やりをしていなくても、風通しの悪い場所で土が蒸れていたり、日当りが悪く湿っていたりすると、根腐れを起こしやすくなります。また、鉢の受け皿に水が溜まった状態にならないよう、注意することが大切です」 多肉植物は日光と風通しのよい場所が大好き!「もともと暖かく乾燥した土地で生まれた多肉植物は、日当りのよい場所を好みます。エアプランツと同様、真夏の直射日光は避けつつ、適度に日の当たる窓辺や雨のあたらない軒下など、風通しのよい場所で育ててください。特に夏の閉め切った室内は、蒸れの原因になるので注意しましょう。ヒョロヒョロしてグリーンが薄くなってしまった場合は、日光不足が原因。日当たりのよい場所に移して様子をみてください」 手をかけすぎてはダメ、かけすぎなくてもダメエアプランツと多肉植物。強くたくましい植物なので、過剰なお世話は必要ありませんが、まったく手をかけなければ、枯れてしまいます。なんだか、子育てに通じるものがありませんか?子育てにおいても、要所要所では手を差し伸べたり励ましたりしつつ、わが子の生まれ持った強さと大きな可能性を信じ、ときには一歩引いたところから見守りながら、大切に育んでいきたいですね。 教えてくれた人黒沼詠子さん「日々の暮らしのなかで花を一輪飾るなど、なにげなく花と過ごす時間をゆったりと楽しんでもらえたら……」という思いで始めた「東京世田谷の花屋 花子」をご夫婦で営む。 ●東京世田谷の花屋 花子植物の本来の姿を大切にした、日々の暮らしのなかでの花あしらいを提案するフラワーレッスンも人気。詳細はHP(http://www.hanahanahanako.com)で。東京都世田谷区等々力7-11-8-101営業時間:10時〜19時(日祝は18時まで)定休日:火曜電話:03-6670-8738     

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つけっぱなしで寝ても快適! 7つの“空調乾燥”対策

長時間の空調機の使用は乾燥するからちょっと苦手、という声を聞きます。つけっぱなしで寝て、朝起きてみたら喉が痛い……。これ、実はちょっとした対策で解決できるのです。 1.居室につながるお風呂なら水を張っておく最近の住宅は気密性が高く、乾燥しがち。もし自宅が高気密な建物で、さらにワンルームなどでお風呂(ユニットバス)が居室と直結している構造なら、バスタブに溜めたお湯をそのまま流さずに張っておき、部屋につながる扉を開けておきましょう。湿度が自然と高まり、乾燥を防ぎます。 2.濡れたタオルを絞って吊るす枕元の周辺に、濡らしたタオルなどを吊るしておきましょう。枕元周辺だけが他の場所より少し湿度が高まり、乾燥を多少防いでくれます。ただ、濡れたタオルをベッドサイドのテーブルなどに置いたままにするのはNG。乾きづらく、雑菌などが繁殖してしまいます。 3.洗濯物を部屋干しする洗濯物の部屋干しも乾燥対策には有効です。濡れた洋服などがたくさんあれば、タオルだけよりも濡れた生地の表面積が広いぶん、さらに乾燥対策に繋がります。とはいえ、濡れた洗濯物を寝る部屋いっぱいにぶら下げておくのは、なんだか居心地が悪いもの。他の対策とあわせて、ほどほどのところで……。 4.カーテンに霧吹きで水分を含ませるカーテンに霧吹きなどで水分を少し含ませることで、乾燥を防ぐ方法も。カーテンは窓一面をカバーする広い面積を持つので、乾燥対策としては非常に有効です。ただ、やりすぎると窓への結露やカビの繁殖の原因になりかねませんので、こちらもほどほどに。また、カーテン生地が汚れやすくなるので注意しましょう。 5.夏でも加湿機を使う冬の加湿機は、簡単かつとても有効な乾燥対策です。それは夏場でも同じ。夏もエアコンで乾燥するという声は多いですし、最近の気密性が高い住宅は乾燥しやすいので、加湿機をオールシーズン使うのも有効な手段でしょう。 6.湿度をキープする空調機を使う空調機で部屋が乾燥してしまうなら、そもそも湿度を保つ機能が充実しているエアコンに変えてしまう手もあります。たとえば三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰 Zシリーズ」は、温度の感じ方まで見る高性能サーモセンサー“ムーブアイ極”を搭載。足元からしっかり温め、十分温まったら自動で“風よけ運転”に切り替わり、過度な風あたりによる乾燥を防ぐことができます。さらに、保湿機能“ピュアミスト”も併用することで、しっかり湿度をキープできます。 7.就寝中に顔のまわりだけを保湿する眠っている間、顔のまわりだけを狙って保湿する方法もあります。三菱電機の「パーソナル保湿機」を枕元に置けば、肌や髪、のど、鼻など、顔のまわりにスチームをピンポイントで届けることで潤いをキープ。部屋全体を加湿するのではないので、冬の“結露”が起きにくいのもメリットです。 

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「結露」はなぜ起きる? 窓に水滴がつく理由と賢い対処法

朝、目が覚めて窓を見たら、ガラスには水滴がびっしり。おまけにカーテンがべったりくっついて……。爽やかな気分も台無しです。とっても不快なこの現象は「結露」と呼ばれ、住まいの大敵です。部屋の中からは問題なく見えても、壁の間や屋根裏など、目に見えないところで結露が起きてカビが発生することも。放っておくとカビが人体に悪影響を及ぼす恐れもあります。特にお子さんがいるご家庭では心配ですよね。 そもそもなぜ結露が起きるのか、ご存じですか? ■空気がカラカラでも、窓に水滴がつくのはなぜ?結露は、湿度が100%になると発生します。湿度が高いと聞くと、梅雨時や夏のモワッとした暑いシーズンを思い出す方も多いのではないでしょうか。でも、湿度が30%を切るような乾燥した冬の時期に、空気がカラカラなのに窓にびっしりと水滴がついてしまいますよね。なぜでしょうか?それは、部屋全体の湿度が100%でなくても、窓ガラス表面の近くだけ湿度が100%になってしまうからです。実は、結露の発生には温度も関係するのです。たとえば、氷水を入れたコップのまわりには、水滴がつきますよね。これはコップ周辺の空気が急激に冷やされ、部屋の空気中の水蒸気が液化し、コップの表面に水滴となって出てきているのです。この現象が、特に冷えやすい窓際や壁で起こりやすくなっています。 ■結露を抑えるにはどうしたらいい?結露を起こさないようにするには、温度を高めに、湿度を低めにしておくことが大事です。結露を抑えられる湿度のめやすは、50%程度です。湿度計を用意して、各部屋の湿度を計測してみてください。南側の部屋と北側の部屋では、温度と湿度は大きく異なっていることがあります。各部屋の状況を確認しておきましょう。湿度を下げる簡単な方法は、空気を部屋の外に追い出すことです。冬はちょっと寒いかもしれませんが、空気の入れ替えを行いましょう。結露が気になる時期は、常にトイレやお風呂の換気扇を回しておくと、結露が発生しにくくなる場合があります。24時間換気があるご家庭は、ぜひ利用してくださいね。ソファやクローゼット、家具の裏側なども結露が発生しやすい場所です。こまめに押入れやクローゼットを開けて空気の入れ替えを行ってください。また、家具は壁にぴったりとくっつけるのはNG。5~10cm程度の間を開けて空気の通り道を作っておくと、カビが発生しにくくなります。窓の結露が気になるなら、窓に気泡緩衝材(プチプチ)や専用の結露防止シートを貼るのも効果があります。注意したいのは、室内排気タイプの石油ファンヒーターやガスファンヒーターです。これらは多くの水蒸気を発生させるので、特に結露が発生しやすい家では、一般的にはエアコンの暖房がおすすめと言われています。 ■結露も、喉が乾燥するのもイヤ。そんなときは?乾燥する時期は、特に喉の乾燥が気になる方にとってはつらいもの。就寝時に加湿器をつけておきたいという方も多いでしょう。でも、加湿器で部屋全体の湿度を上げると、どうしても結露が発生しやすくなってしまいます。いったいどうすれば…?そんな場合に便利なのが、顔まわりだけをピンポイントで加湿できる「パーソナル保湿機」です。お肌はしっとり、喉もうるおって呼吸もラクに。ポイントは、部屋全体の湿度を上げるわけではないため、結露が発生しにくいこと。うるおいながらも結露を抑え、快適に眠ることができるのです。■三菱電機 パーソナル保湿機 SH-KX1 【関連記事】[glink url="/howto/post_355/"][glink url="/survey/post_799/"]