2018.01.09
野菜やソーセージをかわいくアレンジ! 初心者でもできる「飾り切り」テク8選
料理の盛り付けを華やかに演出する「飾り切り」。おせちやお祝い料理、パーティメニューなどで見かけることが多く、難しそうなイメージがあるかもしれません。ですが実際は、誰でもできる簡単なテクがたくさんあるのです。ここでは、初心者におすすめの8つの方法を、料理家の横山久美子さんに教えてもらいました。「先端のとがったペティナイフを使うと、キレイな仕上がりになります。ぜひ、お試しください!」(横山さん) 1.さまざまなシーンで使えるベーシックテクニックにんじんの小花「6枚の花びらを表現した、にんじんのお花です。お花の飾り切りは、かわいらしさと上品さを演出できるので、お弁当やおもてなし料理だけでなく、煮物など幅広く活用できます。にんじん以外にも、きゅうりやだいこん、さつまいもでもつくれます。お好みの食材で試してみましょう」(横山さん) つくり方(1)1cm幅にスライスしたにんじんの断面に、ペティナイフで対角線上に6本の切り込みを入れる。切り込みの外側部分を丸くして花びらを形づくる。(2)それぞれの花びらの中心から外側へ向けて片側だけを斜めに削り、花びらに立体感を出せば完成。 【次のページは】お弁当をかわいらしく仕上げるならコレ! ソーセージの四つ葉2.お弁当をかわいらしく仕上げるならコレ!ソーセージの四つ葉「十字に切り込みを入れ、4カ所をくりぬいたソーセージを軽く焼くと、四つ葉のクローバーに。上の『にんじんの小花』と一緒に並べれば、お花畑のようになりますよ。お弁当の彩りにおすすめです!」(横山さん) つくり方(1)皮付きソーセージを4等分の輪切りにし、断面に深さ5mmの十字の切り込みを入れる。(2)4等分にした辺の部分に2mmほどの三角形の切り込みを入れ、ハート形の4枚の葉のようにする。中火で熱したフライパンでソーセージの断面を焼けば完成。 【次のページは】ギザギザに切り込みを入れるだけ! プチトマトのチューリップ3.キザキザに切り込みを入れるだけ!プチトマトのチューリップ「プチトマトの周囲をギザギザになるよう切り込みを入れると、真っ赤なチューリップの完成! おもてなし料理やワンプレートに添えたり、大皿のサラダに載せたりするとかわいらしい印象に。うずらの卵でつくってもいいですね」(横山さん) つくり方(1)ペティナイフの刃の部分を上にして、刃先から2cmくらいの部分を持ち、5~6つの山になるよう切り込みを入れていく。(2)手でそっとひねるようにして、半分に割れば完成。 【次のページは】お弁当のすき間に使える! ハムの花束4.お弁当のすき間に使える!ハムの花束「ハムに切り込みを入れ、くるくる巻いて楊枝で留めるだけ。お弁当のすき間を埋めたいときなどに重宝します。レタスやブロッコリーといったシンプルなサラダに添えるだけで、ごちそうに見えますよ」(横山さん) つくり方(1)上下2mmの部分を切り落としたハムを半分に折り曲げ、写真のように5mm幅の切り込みを入れる。(2)左端からくるくると巻いていき、巻き終わりを爪楊枝で固定し、ハムを広げて形を整えれば完成。 【次のページは】ほかの具材とピックに刺すとかわいい! うずらのひよこ5.ほかの具材とピックに刺すとかわいい!うずらのひよこ「うずらの卵に切り込みを入れ、黒ごまの目とハムの口を付けただけ。とても単純なのに、コロンとした姿が愛らしく、存在感抜群! お弁当はもちろん、ミートボールやプチトマトといっしょにピックに刺して並べれば、パーティなどで喜ばれます」(横山さん) つくり方(1)うずらの水煮のとがった方を上に、丸い方を下にした状態で、底の部分を少しカットする。上から中央まで縦にペティナイフを入れ、中央から横に切り込みを入れて顔になる部分をつくる。(2)ピンセットなどでゴマの目、ハムの口を付ければ完成。 【次のページは】子どもが喜ぶことまちがいなし! ウインナーうさぎ6.子どもが喜ぶことまちがいなし!ウインナーうさぎ「ウインナーの飾り切りといえば、『タコさんウインナー』が有名ですが、キュートなウインナーうさぎも簡単につくれます。皮付きのウインナーは切り込みを入れづらいので、皮なしのものを用意してくださいね」(横山さん) つくり方(1)ウインナーを横長の向きに5mmほどスライスする。写真のように5mmにスライスしたウインナーを横半分に切り、さらに縱半分に切って耳の部分をつくる。(2)(1)のもう1本のウインナーの先端から1cmくらいの部分に、斜めに切り込みを入れる。ここに(1)でつくったうさぎの耳を挿し込めば完成。 【次のページは】高級感ある演出はおまかせ! ラディッシュのバラ 7.高級感ある演出はおまかせ!ラディッシュのバラ「ラディッシュに切り込みを入れれば、美しいバラが出来上がります。お刺身の盛り合わせやおせち料理などに添えると、パッと華やいでお祝いムードを盛り上げてくれます」(横山さん) つくり方(1)ラディッシュの外側に、5枚の花びらにつくるようにペティナイフで斜めに切り込みを入れる。その際、貫通しないよう注意すること。(2)(1)で切り込みを入れた部分と互い違いになるよう、内側にも切り込みを入れる。これを中心に向けて2回ほど繰り返せば完成。 【次のページは】おせち料理やお祝い膳の演出に! きゅうりの門松8.おせち料理やお祝い膳の演出にきゅうりの門松「和の祝福ムードを盛り上げる門松の飾り切りです。きゅうりに均等な幅で細長く切り込みを入れるのが少し難しく感じるかもしれませんが、ゆっくりと進めれば大丈夫。『ラディッシュのバラ』といっしょに添えると、きれいですよ!」(横山さん) つくり方(1)きゅうりを5cmの長さに切り、縦3等分にする。皮側の1枚を、さらに縦に半分に切って細長い棒状にする。写真のように左端を5mmほど残し、縦に5等分の切り込みを入れる。(2)写真のように、外側から数えて2本目と4本目をくるっと丸めると、門松の形に。出来上がり直後はやわらかいので、冷水にくぐらせてパリッとさせると、キレイに仕上がる。 実際にやってみると、意外と簡単な飾り切り。マンネリ化しがちなお弁当や、シンプルな料理も、飾り切りを加えることで華やぎます。とても簡単なので、ぜひ活用してみてくださいね。 教えてくれた人横山久美子さん青森県出身。単身でカナダに渡り、カップケーキデコレーターとなる。帰国後、いがらしろみプロデュースフェアリーケーキフェア入社を経て、ニコライバーグマンカフェノムへ入社。パティシエとしてスイーツづくりの経験を積んだ後、2014年に独立。2016年8月からは、東京・南青山で故郷の青森食材を使った料理とお菓子の教室「Knock’s kitchen」をスタート。一般社団法人おにぎり協会公式メンバーでもある。雑誌、広告等のフードコーディネート、イベントのフードケータリングなどでも活躍中。 〔HP〕http://www.knock-food.com/ ●こちらの記事もおすすめです[glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_1351/"][glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_464/"][glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_4174/"][glink url="http://www.nikuine-press.com/howto/post_2147/"]