教えて!マイスター

【エアコン “カタログ”の見方】実は勘違いしてた!? 性能や仕様はこの数字をチェック!

文・写真/ニクイねぇ!Press編集部

2016.02.12

_1090141

家電を購入する際、カタログを参考にしようと思っても、性能や仕様を示す数字がいろいろ記載されていて、どこをどう見ればいいのかわからない、という声をよく聞きます。そこで、カタログの読み方にまったく自信のない編集部のスタッフが、ここだけは押さえておきたい! という重要なポイントを、『All About』で「家電」ガイドを務める滝田勝紀さんに教えてもらいました。今回は第1弾、「エアコン編」です。

 

■「15~18畳用」とは、“木造なら15畳用、鉄筋なら18畳用”という意味

── 数字や見慣れない用語がずらりと並んでいて、正直、どこから見ればいいかすらわからないのですが…。

「まず最初に見るべきは、『畳数の目安』です。カタログに『暖房:15~18畳用』などと書かれているところですね」

── このエアコンの暖房は15畳から18畳までの広さの部屋に適している、ということですね?

 畳数のめやす

「いえ、実はそうじゃないんですよ。勘違いされる方も多いと思いますが、『15~18畳用』というのは、正しくは“このエアコンの暖房は木造住宅なら15畳、鉄筋住宅なら18畳の広さに適している”という意味なんです

── え、そうなんですか!? “15〜18畳ぐらい”と幅を持たせて書いてあるのだと思い込んでいました…。

「同じ性能のエアコンでも、気密性の低い木造住宅と、気密性の高い鉄筋コンクリートの住宅とでは、冷暖房が効く広さが違いますよね。その両者の違いを表記してあるのです」

 

温度調整&冷暖房の「能力(kW)」を出すために必要な「消費電力(W)」 

── 畳数の目安、正しい読み方がわかりました。では次は?

「次は、エアコンの能力(kW)と消費電力(W)をチェックします。まず、能力(kW)の見方からいきましょう」

能力

── この表では、上段に暖房の能力(kW)「6.7(0.6~11.7)」、下段に冷房の能力(kW)「5.6(0.6~6.0)」と書かれていますね。

「この場合、暖房の『6.7』kWと冷房の『5.6』kWが定格出力を指します。定格出力とは、エアコンの標準出力のことです。

そして、(0.6~11.7)、(0.6~6.0)というカッコ内の数値は、”エアコンの能力の範囲”のこと。左の数値が小さければ小さいほど、きめ細かく温度調整できます。そして、右の数値が大きければ大きいほど、パワーが大きく素早く冷暖房できるんです。

 さらに続けて、消費電力(W)の見方にいきましょう」

消費電力 

── 上段に暖房の消費電力(W)「1580(105~3670)」、下段に冷房の消費電力(W)「1600(105~2020)」が書かれていますね。

「上段は、さきほどの『暖房:能力(kW) 6.7』に対応しています。つまり、“エアコンが暖房の「6.7」kWの能力を出すために、「1580W」の消費電力が必要”という意味です。

また、(105~3670)は、最小出力運転時の消費電力が105W、最大出力運転時の消費電力が3670Wであることを表しています」

 

■「期間消費電力量」は、“一年間”に使う電力量の目安に 

── 畳数、能力、消費電力。この3つをおさえて、その次にチェックすべきは?

『期間消費電力量』を見ましょう。この表では、期間消費電力量が1558kWhと書かれていますね。

消費電力量

これは、JIS(日本工業規格)の基準にもとづき、1年間を通じて冷暖房を使用した場合の目安となる消費電力量が1558kWhという意味です。この数値が小さければ、それだけ1年間に使う消費電力が少なく、電気代もかからないということです」

 

■この数字が大きいほど省エネ!「通年エネルギー消費効率」

── ほかに「ここはおさえておくべき!」という数字はありますか?

「意外と無視されがちですが、実はとても重要な数字が『通年エネルギー消費効率(APF)』です。

通年エネルギー消費効率

これは、 実際の使用状態に沿った省エネ性能を示す指標。JIS C 9612に基づいて、実際の使用に近い条件でエアコンを運転したときの、消費電力1kWあたりの冷房・暖房の能力を表わしたものです。つまり、クルマで言う燃費のようなもので、この数字が大きいほど省エネ性能が高いわけですね」

── なるほど! エアコンは長くつかうものだから、省エネ性能は気になるところです。こうやって順にカタログの数字をチェックしていくと、そのエアコンの“中身”が見えてくる感じですね。

「カタログには、もちろんこれ以外にもいろいろと参考になる数字が書かれています。ただ、最低限これらの数字の意味と見方を理解しておけば、きっと設置する部屋にマッチしたエアコンを選べると思いますよ」

 

【こちら記事も人気です】

普段、仲のいい夫婦でも、イラッとすることがありますよね? 自分では気づいていなくても、実は相手をイラッとさせていることって多いかも!?

教えてくれた人

滝田勝紀さん

12650773_1136383956392335_1639549479_n

All Aboutの家電ガイド。フリーランスの編集者。モノ情報誌で家電品の担当を約10年以上務める。特にロボット系家電やIoT家電に精通。毎年9月にドイツで開催される世界一の家電見本市「IFA 2015」ほか、海外の家電取材の経験も豊富。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加