実感レポ

冷めた揚げ物を、“外はサクサク、中はアツアツ”に
温め直すベストな方法は?

文/石井和美 写真/石井和美、PIXTA

2016.04.15

冷めた揚げ物や天ぷらをサクサクに温め直したい!

スーパーなどで買ってきて、冷めてしまった揚げ物。電子レンジで温め直すとベタッとしてしまい、おいしくないですよね。揚げたてサクサクな食感で、中までアツアツの状態に温め直すにはどうしたらいいのでしょうか? 

そこで、自宅キッチンで、家族にも試食役を頼みつつ、スーパーで買ったエビかき揚げとササミのフライを、以下の5つの方法で温め直しに挑戦しました。

  • 1.高温の油で揚げ直し
  • 2.魚焼きグリルの直火で温め直し
  • 3.フライパンで両面温め直し
  • 4.オーブントースターで温め直し
  • 5.レンジグリルで温め直し

その結果を、「×(ダメ)」「△(いまひとつ)」「◯(よい)」「◎(とてもよい)」で評価してみました。

 

エビかき揚げとササミのフライで温め直しに挑戦

 

 

1.高温の油で揚げ直し 【評価:×】

まず、油で揚げ直してみます。ここで一番悩んだのが、揚げる温度と時間。高温で揚げたほうがカリッとなると予想し、200℃近い温度の油で短時間揚げてみました。

高温の油で揚げ直しは失敗

さっそく食べてみたところ……サクッを通り越してガリッ、ボリッ。噛むとボロボロッと崩れてしまい、口の中が痛いほど。野菜の甘みやエビの香りも飛んでしまい、家族にも大変不評でした。

温度と揚げる時間がうまくマッチすればもう少しいい線になるのかもしれませんが、そのために何度も試行錯誤を繰り返すなら、自分で最初から作って揚げた方がラク。さらに油の後処理も大変で、評価は「×」です。

揚げ直した結果

揚げ直した天ぷらとフライ

お皿の上2つが加熱前、下2つが加熱後。色も黒っぽくなり、家族に大不評

 

 

2.魚焼きグリルの直火で温め直し 【評価:△】

次に、ガスコンロの魚焼きグリルで温め直しにトライ。最初に数分間グリルを余熱した後、くしゃっとさせたアルミホイルを敷き、その上に揚げ物を置いて焼きました。こうすることで油がホイルに溜まり、後片付けもラクになります。

魚焼きグリルの直火で温め直しはイマイチな仕上がり

魚焼きグリルから出してみると、直火で加熱しただけあって、表面はサクサクに! ただ、表面は確かにサクッとした仕上がりですが、中はアツアツではなく、ほんのり温かい程度いまいちな仕上がりです。

また、焦げ目がついているところも。火力がかなり強いため、火加減の調整が難しく、途中で何度も中の様子を見なければいけないのも面倒でした。評価は「△」です。

魚焼きグリルで温め直した結果

魚焼きグリルで温め直すと焦げ目が目立つ

お皿の上2つが加熱前、下2つが加熱後。焦げ目がつき、中の温まり具合がいまひとつ 

 

 

3.フライパンで両面温め直し 【評価:△】

フライパンで温め直したらどうでしょう? 油は敷かず、テフロン加工のフライパンで弱火~中火にして片面2分ずつ両面を温めました。

フライパンでの温めなおしは中心の温度が低いまま

食べてみると、表面の食感はサクッとした感じになっています。フライパンひとつで手軽にできるのもラクでした。ただ、中心部がいまひとつ温まっていません。さらに、かき揚げは凸凹があるので、フライパンに当たる部分だけ焦げてしまいました。評価は「△」です。

フライパンで温め直した結果

天ぷらとフライをフライパンで温め直した結果

お皿の上2つが加熱前、下2つが加熱後。フライパンもやはり中の温まり具合がイマイチ

 

 

4.オーブントースターで温め直し 【評価:◯】

魚焼きグリルとフライパンは、表面はサクッとしたものの中の温まり具合がイマイチ。でも、次に試したオーブントースターが、ついにここをクリアしました。

オーブントースターで温め直し

表面のサクサク感は、これまでで一番よくできました。そして、薄めのかき揚げとフライだったこともあり、中まで熱くなっています。包丁を入れたときにベタッとつく感じもありません。温度の調整も簡単で、手軽にできるのが便利です。

ただし、もっと厚みのある揚げ物の場合は、中までしっかり温まらない可能性があります。その場合は、まずレンジで加熱するというひと手間をかけて、それからオーブントースターで加熱するとおいしく仕上がります。総合的にみて、評価は「◯」です。

オーブントースターで温め直した結果

オーブントースターで温め直した結果

手軽にできて中まで熱く。ただし少し焦げ目が。揚げ物がもっと厚かったら中はぬるかった可能性も

 

 

5. レンジグリルで温め直し 【評価:◎】

最後は、“レンジグリル”(三菱電機の「ZITANG」)という調理家電で温め直してみることに。このZITANG、普通のレンジと違って、レンジからグリルに自動的に切り替わるんです。まずレンジで素早く食材の中を加熱した後、自動でグリルに切り替わって表面を焼き、こんがり仕上げてくれます。

「レンジで中までアツアツに→オーブントースターで表面をサクサクに」という二度手間を、ボタンひとつで自動でやってもらえるイメージですね。

フライとかき揚げをレンジグリルに入れ、「再加熱モード」を選択。スタートボタンを押します。

レンジグリルで温め直し

おまかせで、5分ほどで完成しました。表面はサクサクで、中までしっかりアツアツになっています。さらに、フライもかき揚げも固くなっていません! 目立つ焦げ目もありません。ボタンを押すだけで、途中で中の様子をチェックする必要もなく、揚げたての”サクサク&アツアツ感”を取り戻してくれました。これはもう、評価は文句なく「◎」です。

レンジグリルで温め直した結果

レンジグリルで温め直した天ぷらと揚げ物

お皿の上2つが温め直し前、下の2つがレンジグリルで温め直し後

レンジグリルで天ぷらと揚げ物を温め直した結果

ボタンひとつで外はサクサク、中はアツアツに温め直すことに成功!家族にも好評で、ばっちり「◎」です

 

サクサクかつ中までアツアツに温め直すにはレンジグリルがおすすめ

今回食べ比べてみて改めてわかったのは、表面がサクサクに仕上がっても、中心部までアツアツにするのは難しいということ。表面はかなり揚げたてに近くなっても、中心部がぬるいことが多く、理想の状態にするには火加減を何度か調整する必要がありました。

揚げ物やフライの総菜を頻繁に買うなら、レンジとグリルの自動リレー調理機能がついているレンジグリルのような調理家電があると、いつでもボタンひとつでアツアツ&サクサクの揚げ物を食べられるのでとても便利です。レンジでチンしてからオーブントースターなどで加熱すると揚げたてに近くなるとはいえ、いちいち調理器具(または家電)を2つ使わなければならないのは正直、面倒でした……。

家族にも、レンジグリルでの温め直しはとても好評でした。いまでは、我が家では揚げ物や天ぷらの温め直しはいつもレンジグリルです。

 

 

【参考リンク】
「レンジ、グリル」の自動リレー調理で、おいしくカンタン時短クッキング。
http://www.mitsubishielectric.co.jp/home/rangegrill/

 

 

文・写真/石井和美

フリーライター・家電プロレビュアー。子ども2人と夫の4人家族。白物家電や日用品の製品レビューを得意としている。WEBや雑誌などで多数執筆中。家電bloghttp://kaden-blog.net/」)管理人。

 

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